慶應義塾大学SFC研究所と富士通は、異なるアイデンティティ基盤を相互接続して自己主権型で利用する、実証実験を3月17日から4月12日まで実施。その有効性を確認したという。
実証実験では、慶應義塾大学の次世代デジタルアイデンティティー基盤から発行した「デジタル学籍証明書」を、富士通のアイデンティティー変換ゲートウェイで変換。学生が、富士通の「IDYX(IDentitY eXchange)」と連携するオンラインサービスごとに、必要な属性情報を異なる見せ方で開示できることを証明したという。この仕組みが実用化すれば、企業や大学、自治体が発行する個人の属性情報を、利用者自身が様々なサービスに連携利用できるとしている。
また、両者は4月から同大学湘南藤沢キャンパス内に、共同研究拠点「トラステッド・インターネット・アーキテクチャ・ラボ」を新設したという。
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