SAPジャパンは、タダノが「SAP Commerce Cloud」を採用したと発表した。なお、システムの構築および運用管理はECENTA(ECENTA ASIA PACIFIC PTE)が担当し、既に開始しているという。
タダノは、建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車などを製造・販売する建設機械メーカー。同社は、ステークホルダーとのコミュニケーションポータル(保守部品注文システムなど)を提供してきたが、システムの老朽化にともない、カスタマーエクスペリエンスの向上が求められていた。また、「ONE TADANO」として、海外拠点も含めたグループ全体の総力で顧客に感動サービスを提供することを目標にしており、共通のプラットフォームの構築も求められていたという。
そこで、新システムを検討し、以下の目的を実現することから、SAP Commerce Cloudを選択した。
- システムの24時間365日の安定稼働
- シンプルな操作・画面によるカスタマーエクスペリエンスの向上
- 機能の変更・追加が容易に可能な柔軟性のあるシステム
- 多言語・多通貨・税制対応、セキュリティ対応などのグローバル対応
- グループ連携可能な業務運用管理、問い合わせ管理、在庫管理
同社は今後、さらなるグローバルビジネス拡大およびカスタマーエクスペリエンス向上のために、顧客価値の発掘、デジタルインフラの整備、企業文化の変革に取り組むとしている。
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