IBMとSAPは5月11日(現地時間)、パートナーシップを拡大し、IBMのビジネスオペレーション変革に取り組むことを発表。その一環としてIBMは、事業の業務環境を「SAP S/4HANA」に移行するという。
このプロジェクトは、「RISE with SAP S/4HANA Cloud, private edition, premium supplier option with IBM Consulting」によるビジネスプロセスの改善を主眼として行うもの。最終的には、375TB以上のデータを「IBM Power on Red Hat Enterprise Linux on IBM Cloud」に移行する予定だとしている。
IBMは、プロセスをモダナイズするとともに、RISE with SAPを活用して世界中のデータの集中化・標準化を進めているという。SAP HANAデータベースへのアクセスにより、データにリアルタイムでアクセスし、事業部やチーム間でより効率的に共有することができるとしている。また、パートナーシップの拡大により、AIと自動化したワークフローによる意思決定の改善を図ることができるという。この変革プロジェクトが完了すると、IBMの580億米ドルの収益のほぼすべてがSAPソフトウェアを経由することになる。
なお、38,000人以上のSAPコンサルタントを擁するIBMコンサルティングが、この変革を主導するという。
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