マカフィーは、「2022年度 McAfee Connected Family Study (ネット接続している家族に関するグローバル調査)」の調査結果を発表した。これは、世界10ヵ国の親15,500人とその子供12,000人以上を対象に行ったもの。
調査によれば、日本の子供のIoTデバイス利用は全体的に低い水準にあり、特にデスクトップ/ノート PCは31%(海外52%)、タブレット29%(海外42%)と利用率の低さが顕著だ。もっとも、携帯77%(海外82%)とゲーム機49%(海外52%)の利用率については目立った差はなく、 その差は5%以内に収まった。
また、子供のモバイルデバイスで実装しているセキュリティ対策については、パスワード保護をしている親は33%(海外42%)、閲覧履歴とメール履歴の確認が9%(海外32%)と、大きな差が見受けられる。
なお日本では子供のスマホ利用率は10代なかばで高くなっているものの、10~14歳の子供では他国と比べ、利用率は低い傾向だ。マカフィーによれば、デバイス利用率の低さはオンラインのリスクに関する経験の少なさとも一致し、日本は10ヵ国のなかでサイバーいじめの経験が最も少ない結果が出ているという。
マカフィー日本・アジア地域チャネルマーケティング本部長の青木大知氏は、日本は海外と比べ、インターネット利用の安全性が比較的安全なものと捉える傾向があるとしており、さらに潜在的なセキュリティリスクをあまり感じていないことによる、保護対策の遅れが垣間見えるとのことだ。
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