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富士通とSalesforce、ヘルスケア領域での協業を発表 データとAI活用で保険領域の最適化目指す

 富士通とSalesforce Japanは、ヘルスケア領域における新たなソリューション創出に向けた協業に合意したと発表した。

 両社は保険会社や医療機関から提供された医療や健康データを元に、AIによって個人の疾病リスクなどを予測し、最適化された保険商品開発を支援するソリューションの実現および保険業務全体のビジネスプロセスの最適化を目指して開発を進めていくという。

 将来的には、保険会社は加入希望者に最適な保険商品を提供できるだけでなく、パーソナルデータを活用することで、予防から診断、治療、予後までをこれまでの平均値に基づくモデルからきめ細やかにトータルでカバーした新しい保険モデルを創出できるとのこと。また、新たな保険商品の開発期間の短縮やシステム構築投資の適正化が可能になるとしている。

 富士通側の役割としては、医療機関などと連携し、電子カルテ上の医療データを本人同意に基づきトラストに活用可能にする仕組みの実現するという。また、高度なコンピューティング技術とAIなどのソフトウェア技術を誰もが容易に利用できるサービス群「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」を活用し、特定疾病の予兆を検知する独自分析、パーソナライズ化されたヘルスケアサービスの開発を進めていくとのこと。

 Salesforce Japanでは、患者の様々な医療データを包括的に統合し、一元管理して分析する。これにより、ぺイシェントジャーニー(患者が病気を発症してから医療機関での受診や服薬など治療を受けている期間の患者の行動や感情などの過程)を可視化し、パーソナライズした医療体験を提供するという。具体的には、医療業界に特化したCRM「Health Cloud」、外部データの統合を担う「MuleSoft」、患者データの分析を担う「Tableau」などが挙げられている。

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