煩雑な“Excel管理”の乗り換え先として注目、ローコード開発ツール「プリザンター」に込めた想い
国産クラウド「FJcloud」上に構築したSaaS版をリリース。ユーザー企業の利便性向上を実現
開発者コミュニティでのコラボレーションの実施も
インプリムでは、開発者コミュニティ活動の「FUJITSU TECH TALK」にも2017年から参加している。「FUJITSU TECH TALKには、エンタープライズ向けの製品を扱う企業の参加が多く、彼らとの協業が期待できます。実際にパスロジさんとは『PassLogic』とプリザンターを連携させシングルサインオンを実現しています」と内田氏は説明する。FUJITSU TECH TALKに参加することで、富士通ブランドのもとに集まった企業同士が互いの得意なところをかけ合わせ、サービスの価値を高める協業ができる。これは大きな魅力となっている。

また起業したばかりのチャレンジャーの段階で参加できたことで、コミュニティを通じてプリザンターやインプリムを知ってもらう機会が増え、ビジネスチャンス面でも大きなメリットとなった。FUJITSU TECH TALKの参加メンバーにもプリザンターのユーザーは多く、彼らからは様々なフィードバックがあり、それが製品の進化にもつながる。
「現状インプリムのパートナー企業は50社(2022年7月時点)ほどありますが、自社のアプリケーションとプリザンターを連携させて1つのサービスにして提供しているところもあれば、プリザンターをローコード開発ツールとして採用し、顧客の課題解決に活用しているところもあります。パートナーソリューションの足りないところをプリザンターが埋める、逆にプリザンターの足りないところをパートナーが埋めてくれる。そういった補完関係を築くことでビジネスとしてのシナジーを生み出しています」と内田氏は言う。

まずは「小さく」始めることから
コロナ禍での従業員の健康管理に始まり、改正電子帳簿保存法への対応など、業務アプリを新たに作らなければならないシーンが増えている。これには、従来型の開発スタイルでは対応しきれない。かといって高額なローコード開発ツール導入の判断も難しい。そのような際に「まずはプリザンターでコストをかけずに取り組んでみてほしい」と内田氏。オープンソースソフトウェアとして公開しているCommunity Editionは、機能やユーザー数に一切の制限がないので、技術的な支援が不要であれば完全に無償で使える。そのため、まずは小さく始めて次のステップで全社規模に大きく展開するような場合にも、プリザンターなら十分に応えられる。安心してプリザンターを使ってほしいと内田氏は語る。

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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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