アドビは、9月1日付けでTably代表の及川卓也氏が同社エグゼクティブフェロー(顧問)に就任したことを発表した。
及川氏はMicrosoftにおいてWindowsの開発統括、GoogleではChromeやChromeOSなどの開発に従事するなど、プロダクト開発者の第一人者として活躍している。
アドビでは「Adobe Creative Cloud」「Adobe Document Cloud」「Adobe Experience Cloud」の3つのクラウドソリューションを通して、及川氏とともにその取り組みをさらに推し進めていくという。
今回の発表によれば、及川氏に対して以下を中心とする役割が期待されているという。
- アドビ製品および最新テクノロジーを日本市場向けに展開する際の企画、開発、営業、運用や組織の強化、社員育成の支援
- 顧客企業、および、パートナー企業との交渉支援
- イベント、セミナーでの登壇、エグゼクティブラウンドテーブルへの参加によるマーケティング支援
なお及川氏は、今回のエグゼクティブフェロー就任にあたり、次のように述べている。
「1980年代後半、UNIXや独自OSを搭載したワークステーションからレーザープリンターへPostScriptで印刷をし、ウィンドウシステムも珍しかった時代に、画面で見るよりも綺麗に印刷ができることに強く感銘を受けました。それが、私とアドビとの出会いでした。その後も私のキャリアの中では、時には重要なパートナーとして、また時には手強いライバルとしていつもアドビがいました。日本に今一度活力を与え、より良い社会にするために、テクノロジーの活用は不可欠です。アドビとともに、日本のIT力を引き上げ、日本および世界をより良いものにしていければと思います」
【関連記事】
・保護者の約半数、25年以降の国立大受験に「情報」科目必須と認知せず アドビが調査結果を発表
・日本におけるデジタル課題、アドビが経済・デジタルトラスト・人材の3方針で支援を表明
・アドビ好決算もウクライナ情勢が影を落とす 第1四半期決算を発表