ネットアップ、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)、Wasabi Technologies Japan(以下、Wasabi)の3社は、NTT Comが提供する「ストレージ最適化ソリューション(Wasabi Tiering for NetApp)」を、東芝グループ社員約10万人が利用するファイルサーバーとして、9月より本格導入したと発表した。なお、導入にあたって、東芝インフォメーションシステムズおよび東芝デジタルソリューションズと連携したという。
導入の背景として、東芝グループでは、データ容量1PB(ペタバイト)にもおよぶ国内最大規模のファイルサーバーを保有しており、増大を続けるストレージ関連コストが課題となっていたとしている。
同ソリューションの特徴は以下のとおり。
1. 自動ティアリング(階層化)によるストレージ関連コスト削減:アクセス頻度が高いホットデータをストレージ上に配置し、アクセス頻度が低いコールドデータは「Wasabi オブジェクトストレージ」に配置する自動ティアリング(階層化)により、ストレージ関連コストを削減。ダウンロード時のデータ転送料(通信費用)も発生しない

2. 大規模・大容量のファイルサーバーでもストレスなく利用可能:ネットアップのストレージとWasabi オブジェクトストレージは、NTT Comのデータセンター構内で接続。オンプレミス並みのセキュア、低レイテンシーの接続環境で利用可能
3. BCP対策のための拠点冗長構成も可能:ネットアップのストレージとWasabi オブジェクトストレージをNTT Comの関東、関西のデータセンターに分散配置。BCP対策の要望にも対応できる
4. 構築から運用支援までの一元対応:自社サービスとして、データセンターやネットワークを所有するため、構築からデータ移行、運用支援まで一元的なサポートが可能

東芝インフォメーションシステムズは、同ソリューション導入により、データ管理コストが最適化(約30%コスト削減)されたという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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