オラクルとNVIDIAは米国時間10月18日、アクセラレーテッド・コンピューティングとAIにより顧客の課題解決を支援するため、協業関係を拡大し、パートナーシップを締結したと発表した。協業により、GPUからシステム、ソフトウェアに至るまで、NVIDIAアクセラレーテッド・コンピューティング・スタックをすべて「Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)」で利用可能にすることを目指すという。
OCIは、A100や今後発売予定のH100を含むNVIDIA GPUを数万個追加していく。ベアメタル、クラスタ・ネットワーキング、ストレージからなるOCIのAIクラウド基盤と組み合わせることで、企業はAIトレーニングやディープ・ラーニングの推論を行うための選択肢を手に入れることができるとしている。
NVIDIA AIをOracle Cloud Infrastructureに搭載
NVIDIA AI Enterpriseには、データ処理やAIモデルのトレーニングからシミュレーション、大規模なデプロイまで、AIワークフローの各ステップに不可欠な処理エンジンが含まれている。NVIDIA AIにより、企業は対話型AI、レコメンダー・システム、コンピュータ・ビジョンなどのアプリケーションで、ビジネスプロセスを自動化する予測モデルを開発し、ビジネス・インサイトを取得できるようになるという。
また、両社は、NVIDIA AI Enterpriseの次期リリースをOCIで利用可能とする予定。これにより、顧客はエンド・ツー・エンドのAI開発および導入のための、高速、セキュアかつスケーラブルなNVIDIAのプラットフォームにアクセスできるようになるとしている。
フルマネージドのApache Sparkサービスである「OCI Data Flow」においては、Apache Sparkデータ処理用のNVIDIA RAPIDSアクセラレーションの早期利用を開始。「OCI Data Science」では、マネージド・ノートブック・セッション、ジョブ、およびモデル・デプロイメントにわたって、BM.GPU.GM4.8 with NVIDIA A100 Tensor Core GPUsを含むOCI ベアメタルシェイプのサポートが今後提供される予定だという。
なお、医療画像、ゲノム、自然言語処理、創薬のためのヘルスケアAIおよびHPCアプリケーション・フレームワークであるNVIDIA Claraも近日中に提供予定。分析、臨床ソリューション、運用、患者管理システムなど、AIで加速されたOracle Cernerのヘルスケア向け新サービスでも協業するとしている。
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