SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

次なる仮想化ポイント「ストレージ仮想化」

「仮想サーバに最適なストレージ仮想化ソフト」-SANmelody アーキテクチャ編-

SANmelodyシステム構成と特徴

SANmelodyシステム構成
SANmelodyシステム構成

1.インバンド型仮想ストレージ

 仮想ボリュームを利用するアプリケーションサーバと物理リソースを提供するディスクアレイの間に設置し、すべてのI/OがSANmelodyサーバを経由する構成とる。仮想ボリュームと物理リソースを相互に紐付け管理することによって仮想化を実現する。

2.エージェントレス

 アプリケーションサーバは仮想ボリュームを認識するためのエージェントやクライアントソフトのインストールを必要としない。通常のローカルドライブとして認識された仮想ボリュームに対して、自由にフォーマットを行い使用する。そのため、OSやアプリケーションとの整合性を意識する必要がなく、管理が容易になる。

3.オープンストレージ

 仮想化するリソースであるストレージに対して認定を行っていない。既に述べた様に、Windows OSが認識した物理ボリュームを未フォーマットのまま仮想ボリューム化するからである。メーカーや機種、内蔵や外付け、インターフェース(FC、iSCSI、SCSI、IDEなど)を問わず仮想化ができる。またこの仕組みによって、投資済みのストレージ資産から将来投資するストレージまで、すべてのストレージをリソースとして利用することが可能になる。

4.パフォーマンス設計

 ストレージシステムは、ハードウェアに依存しないパフォーマンス設計が可能となっている。そのポイントは3つある。

 1つ目は大容量のキャッシュである。SANmelodyの高性能キャッシュは、配下のストレージとは別に効果を発揮する。2つ目は、ターゲットの帯域拡張である。すべてアクティブで動作するターゲットはIAサーバの構成に応じて容易に拡張することができる。3つ目は、ストレージコントローラベースのI/O分散である。複数のコントローラから提供されて複数のLUNで仮想ボリュームを構成することによって、コントローラを渡ったストライプ効果を得る事ができる。

 このようにSANmelodyのストレージシステムは、統合インフラとしてマルチベンダー構成においても高い自由度と柔軟性を発揮し、幅広い選択肢を提供する仕組みとなっている。ストレージ仮想化を行う際、ハードウェアの選択肢が多いことと柔軟性が高い事は、高い効果を生み出し、運用・管理を大きく改善することができるのである。

 次回は、「SANmelody」のさまざまな機能の詳細について説明していく。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
次なる仮想化ポイント「ストレージ仮想化」連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

片山 崇(カタヤマ タカシ)

データコア・ソフトウェア株式会社  取締役 兼 セールス・マーケティングマネージャー成蹊大学法学部卒。アルゴ21において仮想ストレージ、SAN、バックアップ、災害対策、ストレージアセスメントなどのストレージソリューションの営業を幅広く経験。現在、仮想ストレージベンダーであるデータコア・ソフトウェアにて、様々な業種の...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/172 2007/10/17 16:05

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング