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次なる仮想化ポイント「ストレージ仮想化」

「仮想サーバに最適なストレージ仮想化ソフト」-SANmelody アーキテクチャ編-

仮想サーバ+SANmelody

 仮想サーバと組み合わせた時、生まれるメリットは大きく4つある。

1.インフラの柔軟性・拡張性を拡大

 多くのサーバ仮想化製品は、外部ストレージを必要とする。これは仮想サーバが提供する物理サーバ間の移動機能など、柔軟性や拡張性を高めるための必要構成となる場合が多いからである。

 しかし未仮想ストレージの使用は、仮想システムの中でハードウェア依存を引き起こし、仮想化の高い柔軟性や運用性を制限する状況を作り出してしまう。

 SANmelodyを使用し、ストレージも仮想化することによって、ストレージ側も仮想サーバと同様の柔軟性と運用性を提供することが可能になり、仮想インフラの柔軟性や拡張性は最大化される。

インフラの柔軟性・拡張性の比較
インフラの柔軟性・拡張性の比較

2.インフラ全体の可用性が向上

 未仮想ストレージによるハードウェア依存の構成は、可用性の面でも影響が出る。ハードウェア障害で仮想サーバのインフラ停止が起きた場合、複数のサーバを集約している事から、トラブルのインパクトは非常に大きくなる。サーバ仮想化製品は、その点を考慮して仮想サーバの可用性・信頼性を上げるための機能を数多く実装している。

 ところが、ストレージの構成はシングルポイントになっている場合が多く、その場合ストレージの停止は、そのまま仮想サーバの停止につながってしまう。サーバは集約されているため、影響の範囲も大きくなる。また、障害だけでなく、ファームウェアのバージョンアップや容量拡張などの、メンテナンス時の停止も考慮する必要がある。

 SANmelodyによって、完全二重化されたストレージシステムは、ストレージ側の障害やメンテナンスによるシステム停止を無くすことができる。

インフラ全体の可用性の比較
インフラ全体の可用性の比較

3.I/Oパフォーマンスが向上

 仮想サーバ環境下のI/Oは、複数の仮想サーバのアクセスが集中するため、ストレージにとって非常にシビアである。仮想化されたインフラでは簡単にサーバを追加することができ、非常に便利なため、早いペースで仮想上の統合が進む場合が多い。

 ところが、I/Oの考慮が足りないと、ある時点でストレージのI/Oネックが発生してしまう。詳しくは後ろの章で解説するが、SANmelodyには大容量キャッシュをはじめとしたパフォーマンス効果を高めるための仕組みがあり、仮想サーバからのシビアなI/O要求に対しても十分に対応が可能となっている。

I/Oパフォーマンスの比較
I/Oパフォーマンスの比較

4.費用対効果

 今まで解説したように、仮想サーバからみたストレージへの要件はかなり厳しい。柔軟性、拡張性、信頼性、可用性、パフォーマンスといった、さまざまな面で高い性能が要求される。一般的に仮想サーバ環境は、その高い柔軟性と運用性から導入後更に統合が進んでいく場合も多く、要件も変化していく事になる。

 ところが、未仮想ストレージは仕様が決まっているため容量や性能面の要件については、あらかじめ予測の元に将来に備えて過剰な容量や性能に投資をするか、移行のリスクを抱えながらリプレイスしていくしかない。結局、未仮想ストレージでは柔軟性が欠けるため、要件の変化に対応できず、要件とコストのバランスが取り難いのである。

 SANmelodyはソフトウェアでストレージを構成するため、構成の自由度が高い。また、最小構成でライセンス15万2千円、年間サポート3万8千円からという価格と豊富なアップグレードパスは無駄な投資を抑え、システムの拡張やデータの増加にあわせて効率の良い投資を可能にする。そのため、仮想ストレージ下のストレージ要件が最適化され、リソースの有効活用や運用工数の削減などのメリットとあわせて非常に高い費用対効果を生み出すのである。

 

費用対効果の比較(未仮想ストレージの場合)
費用対効果の比較(未仮想ストレージの場合)

 

費用対効果の比較(SANmelodyの場合)
費用対効果の比較(SANmelodyの場合)

次のページ
SANmelodyサーバの構成と特徴

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この記事の著者

片山 崇(カタヤマ タカシ)

データコア・ソフトウェア株式会社  取締役 兼 セールス・マーケティングマネージャー成蹊大学法学部卒。アルゴ21において仮想ストレージ、SAN、バックアップ、災害対策、ストレージアセスメントなどのストレージソリューションの営業を幅広く経験。現在、仮想ストレージベンダーであるデータコア・ソフトウェアにて、様々な業種の...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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