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酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

セブン銀行の3割以上が参加する「データ活用促進コミュニティ」の実態を探る──松橋社長も活性化を後押し

第10回:セブン銀行 コーポレート・トランスフォーメーション部 DMO 調査役 西嵜靖子さん

 セブン銀行は、データドリブン企業への変革を目指し、社内にデータ活用を根付かせるために様々な施策を展開しています。同社コーポレート・トランスフォーメーション部 DMO(Data Management Office) 調査役の西嵜靖子さんに話を聞きました。

みんなが当たり前にデータ活用できる会社を目指し

酒井真弓(以下、酒井):セブン銀行は、2021年~2025年の中期経営計画で「ビジネスモデル・プロセスの変革」を掲げ、「データを活かしたビジネスの構築」に取り組んでいます。どのようなゴールを見据えていらっしゃるのでしょうか?

西嵜靖子(以下、西嵜):目指すは、みんなが当たり前に業務の中でデータを活用している状態です。業務効率化、見える化、高度化はもちろん、新サービスの開発やシステム改善にもデータを活かしていきたいです。

 たとえば、現在進行中のインドネシアでのATM事業では、地図情報や通行量、ATMの利用件数などのデータを使い、どこにATMを設置したら高い利用件数が見込めるかを予測しています。また、コールセンターでは、お客さまとの会話を自然言語処理によって分析し、今後の対応に活かしています。

 BIツールは全社で導入しています。ただ、使いやすいツールを用意しただけでは、社内にデータ活用を浸透できたとは言えません。2022年4月には、DMO(Data Management Office)を立ち上げ、私たちが社内コンサルタントのような動きをしながら現場での活用を促進しています。加えて、社内横断的なデータ活用コミュニティを立ち上げ、勉強会を開いたり、社内事例を共有し合ったりしています。

社員の3割以上が参加するコミュニティでデータ活用を促進

酒井:なぜ社内コミュニティを立ち上げたのですか?

西嵜:社内に「データ活用の拠り所」を作りたかったんです。みんなでワイワイガヤガヤ楽しんでいるうちに、いつの間にかデータ活用が浸透していたらいいなと。立ち上げからまだ1年ですが、現在160人、社員の3割以上が参加してくれています。

酒井:すごいですね! メンバーはどのようにして集めたのですか?

西嵜:まずはコミュニティのポスターを作り、社内の至る所に貼りました。「勉強会やります」とか「相談ルームやってます」とか「コミュニティチャンネルで待ってます」といった具合に。

 それから、松橋正明社長が全社朝礼で「データ活用のコミュニティができたので、ぜひ参加してみてください」と伝えてくれましたね。新入社員が入ってきたときにも紹介してくれています。

 実は、松橋社長は元々私たちの部門の担当役員で、コミュニティもゼロから一緒に立ち上げたんです。松橋社長の後押しもあって、役員の皆さんも勉強会に参加したり、チャンネル上でリアクションしてくれたりして、コミュニティを盛り上げてくださっています。

画像を説明するテキストなくても可
セブン銀行 コーポレート・トランスフォーメーション部 DMO 調査役 西嵜靖子さん

酒井:1年前というと、コロナ禍でオンラインでの活動が多かったのではないでしょうか。オンラインでもコミュニティの勢いを維持するために、どんな工夫をされましたか?

西嵜:まずは、コミュニティチャンネルを活発化させること。チャンネルでの投稿が減ると盛り上がりに欠けてしまうので、コアメンバーが定期的に取り組みを発信したり、AI・データ関連のニュースを高頻度で投稿したりして、常に“動いている状態”を作り出しました。

 でも、いつも「いいね」してくれる人もいれば、まったくリアクションがなくて見てくれているのかどうか分からない人もいましたね……。

酒井:こちらが一方的に情報を送り付けているだけなんじゃないかと、不安になりますよね。

西嵜:そうなんですよね。私はコミュニティを楽しい場所にしたいと思っていたので、「希望して参加してくれたはずなのに、なぜ?」と、余計に不安になってしまったんです。それで、もう直接聞いてみようと! リアクションをしてくれない人たちにヒアリングさせてもらう会を企画したんです。

酒井:すごい行動力ですね!

西嵜:コミュニティに入った目的や、関心事や困り事、そもそもそのチャンネルを見てくれているのかなど、ざっくばらんに聞きました。皆さん忙しいし、そんなことを聞いたら嫌がられてしまうかなと不安だったのですが、意外にも「接点が持てて良かった」「質問しやすくなった」と言ってもらえたんです。

 リアクションをしていなかったのは、「人見知りしていた」とか「投稿を見て情報を得られるだけで満足していた」といった理由からでした。見る専門でも全然いいんです。いざというときに思い出して参考にしてくれたら。「見てくれていて良かった」と伝えると、「次からはリアクションもしたいし、勉強会にも参加したい」と言ってくれました。

 ヒアリングさせてくださった中には、意外な部署の方もいました。たとえば人事部の方です。「AIやデータ活用など、社員が今何に興味があるのか追っていきたい。いつか自分でも業務に活かせたらいいな」と言ってくれました。

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1年でデータ整備とスキルアップに大きな進展

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この記事の著者

酒井 真弓(サカイ マユミ)

ノンフィクションライター。アイティメディア(株)で情報システム部を経て、エンタープライズIT領域において年間60ほどのイベントを企画。2018年、フリーに転向。現在は記者、広報、イベント企画、マネージャーとして、行政から民間まで幅広く記事執筆、企画運営に奔走している。日本初となるGoogle C...

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