日本オラクルは3月16日、三越伊勢丹システム・ソリューションズが構築する、三越伊勢丹ホールディングスのグループ内顧客・商品データを一元管理するデータ分析基盤を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上に移行すると発表した。
三越伊勢丹システム・ソリューションズは現在、自社データセンター内に設置した「Oracle Exadata」上で分析用データの管理を行っている。ハードウェアの維持費と運用管理費の削減に向け、同システムのクラウド移行を検討。その結果、OCI上の「Oracle Exadata Database Service」への移行を決定したという。
同社はOracle Exadata Database Serviceへの移行により、オンプレミス環境より高い性能、可用性、データ・セキュリティ構成を実現していく。また、クラウドの柔軟性や拡張性により、事業成長にともなうデータの増加に対応可能なデータ分析基盤へ進化させ、グループ内のデータ利活用を促進していくとしている。今回のシステム移行を自社主導で行い、運用管理を内製化することで、外注費も低減するという。クラウド運用においても、CPU単位で増減可能なOCIのコンピュート・リソースを活用することで、クラウド利用コストを最適化し、全体で年間運用コストの44%削減を見込んでいる。
なお現在、Oracle Exadata Database Serviceへの移行を段階的に開始しており、2023年11月に完了する予定だ。
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