Databricks(以下、データブリックス)は米国時間3月24日、「ChatGPT」と同様の対話能力を持つオープンソースの生成AIモデル「Dolly(ドリー)」を発表した。
Dollyは、オープンソースの大規模言語モデル(以下、LLM)を利用し、1台のマシンで学習させることで、ChatGPTのような命令追従能力を持たせられるという。最新または巨大なモデルは必要なく、「GPT-3」のパラメータが1750億個であるのに対し、同AIモデルは60億個だとしている。
同AIモデルにより企業は、AI活用におけるコスト問題を解決するだけでなく、データ管理におけるプライバシーやセキュリティの懸念にも対処が可能に。また、サードパーティのクラウドプロバイダーに費用を払うことなく、自社でモデルを構築できるようになり、データの非公開化、安全性、コンプライアンスを保てるという。
また、LLMを民主化するのに役立ち、少数の企業しか扱えないような技術を、あらゆる企業が所有できるようになることで、自社製品の改善に向けたカスタマイズが可能だとしている。
データブリックスは、AIが企業と個人の生産性を向上させるとし、今後も様々な取り組みを展開していく予定だという。
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