SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

Gartner、ITリテラシー向上のために企業が取り組むべき4つのアクションを発表

 ガートナージャパン(以下、Gartner)は、デジタルを前提としたワークプレースにおける人材投資を企業戦略上の重要項目と位置付け、これに不可欠な従業員のITリテラシーの向上に向けて、企業が取り組むべき4つのアクションを発表した。

 同社ディレクターアナリストの針生恵理氏は、次のように述べている。

 「従業員の働き方や働く環境を考え、人が集まる魅力的な企業となることは不可欠であり、企業におけるデジタルワークプレース変革への取り組みの重要性が増しています。企業は、デジタルワークプレースをオフィス中心ではなく人間中心に考えていくとともに、デジタル・デクステリティの向上を目指し、従業員のITリテラシー向上計画の策定に早期に取り組む必要があります」

 企業が取り組むべき4つのアクションは以下のとおり。

1. 従業員のITリテラシーを向上させる機会を継続的に設ける

 ITリテラシーの向上とは、ITスキルの習得だけでなく、それを使いこなす能力の向上も意味し、セキュリティやデータ活用など、より高いスキルも含まれるとのこと。企業は、研修などの集合型トレーニングの実施、各ビジネス部門にITスキルを浸透させるための実践コミュニティ(CoP)の設置と推進、ワークショップの実施、セルフトレーニングの機会を増やすなど、複数のアプローチを組み合わせて推進することが重要だという。

 Gartnerは、2026年までに、企業の60%において、デジタルワークプレースを推進するCoPがビジネス部門に設置される​とみている。

2. ITスキルをビジネスと連動させ、目的に合わせて体系化する

 どのスキルをどの従業員に身に付けさせるかが定まらず、漠然としたものになってしまっているケースが散見されるとのこと。身に付けるべきスキルを内容によって、1. コアスキル(全社員が身に付けておくべきスキル)、2. ロール別スキル(職務にひも付くもので、現在持つべき、および将来に向けて持つべきスキル)、3. 差別化スキル(将来の企業競争力につながるスキル)の3つに分類し体系化するという。

3. スキルロードマップを定期的に見直し、短期間で学べるアジャイルな方法を取り入れる

 必要となるスキルは変化するため、定期的なスキルロードマップの見直しと、継続的にスキルをアップデートさせるアジャイルな仕組みが必要だとした。たとえば、ビジネスニーズの変化に応じて、必要なスキルを定義し、仕事のフローに学習を組み込む、各役職への昇進タイミングで身に付けるべきスキルを定義し、キャリアロードマップとITスキルを連動させるなど、ビジネスに寄り添った教育体系を作り上げることが求められるとのこと。特に差別化スキルは、企業のDX推進とひも付けることで目的に沿ったスキルを定義できるとしている。

4. スキル向上の意義を周知する

 スキルの獲得は、会社や組織のためだけではなく、自身のキャリアを向上させ、自身の価値を高める意味も持つとのこと。スキルを身に付けた人材は、条件のより良いところへ転職する可能性もあることから、企業は従業員に対し、ラーニングの手段を提供するだけでなく、「この会社にいると自分が成長できる、元気になれる、新しいスキルを獲得してビジネスで活躍できる」といった意識付けを行うことが最も重要だという。

 針生氏は次のように述べている。

 「ビジネス部門を含むすべての従業員は、デジタル・デクステリティを高め、自分の仕事を時代変化に合わせて変えていく必要性が増しています。一方、これまでのIT教育は必ずしもこの変化にマッチしたものとは言えず、獲得すべきスキルの再定義や獲得のための新たなアプローチが求められています。企業は、人材投資を戦略上の最重要項目と位置付け、従業員のITリテラシー向上、ビジネス部門側のITリーダーの創出に取り組む必要があります」

【関連記事】
58%のリーダーが「開発者エクスペリエンス」は重要であると回答──Gartner調査
Gartner、サイバーセキュリティにおける9つのトップトレンドを発表
Gartner、D&A推進においてリーダーが組織をリードするための指針を発表

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/17707 2023/05/08 17:25

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング