Okta Japanは、SmartHRが運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR」が、ID管理のビジネスプロセスを自動化する「Okta Workflows」のコネクターに登録され、人事情報を活用したID管理運用が可能になったことを発表した。
新たにOkta Workflowsのコネクター連携が加わることで、細かいレベルでの人事情報を連携できるようになるとのこと。たとえば、ユーザーの在籍状況や契約種別、事業所などの人事情報を新たに取得できるようになり、SCIM連携だけでは十分でなかった人事情報に基づくアカウント管理の自動化が実現するという。
また、IT管理者や人事担当者の負荷を削減でき、過剰なアクセス権限付与やアカウントの解除漏れによる情報漏洩のセキュリティリスクを低減するとしている。
SmartHR 代表取締役CEO 芹澤雅人氏のコメント
SmartHRは、Okta様とのSAML連携によるSSO設定の利便性の向上に続き、SCIM連携にも対応することで、人事システム主導型によるアプリケーションのプロビジョニングを実現してきました。近年、各社が利用するITサービスの数は増加傾向にあり、IT管理者の負担は大きくなっています。今回、Okta Workflowsとのコネクター連携が実現したことで、アカウント管理がより効率的かつ安全になることを大変嬉しく思います。
Okta Japan 代表取締役社長 渡邉崇氏のコメント
SmartHR様が、Okta Workflowsのコネクター連携に対応したことで、部署や役職などのリスト情報から複数のOktaグループを自動作成できるなど、SCIM連携だけでは活用できなかった属性情報に基づいたユーザーアカウントの管理が可能になります。労働力不足や生産性向上が大きな課題となる日本社会でこうしたアカウント管理の自動化の取り組みは今後さらに重要になっていくと考えています。
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