アイディア、TIS、ブリスコラは、アイディアが開発・運用する海事産業向けプラットフォーム「Aisea(アイシア)」のAPI公開基盤となる、APIプラットフォームを構築すると発表した。
Aiseaは、IoTとAIを活用した海事産業向けプラットフォームであり、リアルタイムの動静(船舶の位置、船首方位、速力など)をはじめ、船舶関連書類、船員管理(勤怠や免状など)、気象海象、機関といった様々なデータとの連携を可能にし、環境問題や人員不足、事故防止に貢献できるDX環境を提供するという。
今回、「オープンAPIプラットフォーム」を構築し、Aiseaの持つデータやサービスをAPI化して公開することで、外部システムとの連携を強化し、企業や組織を超えて異なるシステムやアプリケーション間でのデータ連携を加速させるとしている。これにより、オープンイノベーションの促進やビジネスモデルの創出、技術革新による業務効率化や安全性向上、サービス開発の効率化など海事産業におけるDXの進展を目指す。
アイディアでは、自社サービスやデータのAPIを一元的に管理・公開するほか、自社およびパートナー企業を含めたAPIエコノミーを形成する。さらに海事産業向けのAPIマーケットプレイスの構築を視野に、パートナー企業の持つデータも同プラットフォーム上で公開できるよう整備を進めていくとしている。
またブリスコラは、「APIプラットフォーム要件策定コンサルティング」を提供する。アイディアの技術力を活かし、保持するサービス/データのAPI化・公開に向けた必須条件を網羅した包括的な要件策定コンサルティングによって、適切なAPIプラットフォーム構築を支援する。
TISは、ブリスコラが開発・提供するフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」を活用した「APIプラットフォーム構築サービス」を提供する。同サービスは、API公開時の認証には業界標準の「OpenID Connect」をサポートするほか、APIの公開設定を一元化できる管理機能などを標準装備しているという。導入フェーズだけではなく運用フェーズを考慮した設計を行い、顧客の要望にあわせたモニタリング、障害対応、メンテナンスなどサービスプラットフォームに求められる高品質な運用サービスを提供するとしている。
ブリスコラとTISは、これらの知見を通じたソリューションの提供により、APIプラットフォーム構築に注力し、アイディアが構想する海事産業向けオープンAPIプラットフォーム構築の早期実現を支援していくとのことだ。