アマゾンウェブサービスジャパン(以下、AWSジャパン)は、日本に法人または拠点を持ち、Large Language Model(以下、LLM)の開発を行う企業・団体を支援する「AWS LLM開発支援プログラム」の応募受付を開始すると発表した。
AWSジャパンのユーザーは、LLMの開発にあたってAIの専門知識を必要とするほか、モデルを学習するための大量の計算機リソースの確保、分散学習を実現するためのインフラ面へのガイダンス、計算機リソースの使用に要するコストなど、様々な課題を抱えているという。
そこで今回のプログラムでは、LLM を開発する企業・団体の状況に応じて、主に以下のサポートを提供予定となっている。
- GPUやカスタムシリコン(AWS Trainium)を搭載したAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンスなど、適切な計算機リソースの選定および確保に向けたガイダンス
- AWS上で事前学習を実施する際の、クラスター管理や分散学習のパフォーマンスチューニングなどの技術的な支援
- AWS上でのLLMの事前学習に活用できるクレジットの提供(事前学習にかかる計算機リソースのコストを一部負担)
- Amazon SageMaker JumpStart や AWS Marketplaceへの掲載を含めたビジネス支援
なお、同プログラムの応募は7月3日から7月21日まで受付。その後、選考を通過した企業・団体は8月初旬から11月末まで、LLM開発支援を受けることが可能だとしている。
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