日立製作所(以下、日立)の英国事業統括会社である日立ヨーロッパは、英国の再生可能エネルギー事業者であるGRIDSERVEが主導する「Electric Freightway」プロジェクトの主要パートナーに選定されたと発表した。
同プロジェクトでは、140台の大型EVトラック向けに、15ヵ所の高速道路充電サイトと10ヵ所以上の商業用充電ステーションを統合した充電ネットワークを構築する。日立ヨーロッパは、同プロジェクトやパートナーシップを通じて、5年間にわたる大型EVトラックの運用データに基づき、運行経路や車両、充電履歴などの分析を行うとしている。これによって、バッテリーや運航距離、充電インフラのモニタリングの最適化に加え、エビデンスに基づく総所有コストのモデリングを目指すとのことだ。
2023年7月から2025年まで実施される同プロジェクトの目的は、ディーゼルエンジン駆動の大型トラックから大型EVトラックへの移行準備が完了した上で、適切なインフラ、システム、プロセス、ビジネスモデルが導入された場合に、同様のサービスを継続して提供できるかの実証だとしている。
同社は、日立のLumadaを活用してデータの収集・蓄積や分析を行い、将来の英国での大型EVトラック活用に役立つ知見、洞察、データセットを提供予定となっている。
【関連記事】
・日立、基幹システムの安定性を維持しつつ既存アプリのモダナイズを推進する新サービスを提供へ
・ドローンを活用した風力発電設備の点検システムを5ヵ月で開発 日立パワーソリューションズら2社が協力
・伊予銀行、次期基幹系システムに日立の勘定系パッケージ「OpenStage」を採用 2028年に稼働へ