村田製作所とインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、データビジネスに必要なサポートを提供するグローバルIoTデータサービスプラットフォーム「Crossborder Co-DataBiz Platform」を開発し、商用提供を開始した。
村田製作所はIIJグループの現地クラウド基盤を活用し、インドネシアとタイで交通量を見える化する「トラフィックカウンタシステム」によるデータ提供サービスを展開している。両社は、日系企業の東南アジアでのデータビジネス立ち上げを支援するため、このデータ提供サービスで培った知見やノウハウを生かし、同プラットフォームを開発したという。
このプラットフォームは、トライポッドワークスがタイで提供を計画している安全運行管理のためのクラウド型アルコールチェックサービス「TRac Cloud」への採用が予定されている。また、日本工営とアーバンエックステクノロジーズがインドネシアで計画中の、車載スマートフォンなどのカメラで撮影した画像を使って路面の損傷箇所を自動検出するシステム「RoadManager」の実証実験も予定しているという。
両社は、プラットフォームを通して、データビジネスに必要な機能や体制をワンストップで提供するという。また、現地法規制に対応したクラウドサービスを使用しており、セキュリティを統合的に実現可能だとしている。さらに、村田製作所の現地サービス事業者・行政との協業関係を活用し、事業化および事業運用の支援も行っていくとのことだ。
今後両社は、それぞれが持つ技術や知見・ノウハウを生かしたIoTプラットフォームの展開を通じて、東南アジアにおけるデータビジネスの活性化、実用化、さらにグローバルなデータサプライチェーン実現を推進していくとしている。
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