LayerXは、企業や行政の大規模言語モデル(LLM)活用を支援する「AI・LLM事業部」を新設した。代表取締役CTOの松本勇気氏が取締役として事業を管掌し、事業部執行役員の中村龍矢氏が事業部長に就任するという。
同社では、LLM関連技術を用いたイネーブリング・新規プロダクト開発、R&Dを行うLayerX LLM Labsを2023年4月に設立。また、LayerXの第3の事業であるPrivacyTech事業でも、2022年6月にプライバシー保護技術「Anonify」をリリースした。金融、医療、行政といった領域でのパーソナルデータ活用を支援する中で、文書データの活用や、AIと組み合わせたデータ活用におけるLLM関連技術を研究・開発してきたという。
LLM Labsで様々な企業との取り組みが本格化し、またPrivacyTech事業でもLLMの可能性を検討する中で、より事業を推進するために両組織を統合し、「AI・LLM事業部」を新設したとしている。ここでは、バクラク事業で培ったAI-OCRの知見も活用していくという。
同社は今後、企業や行政におけるLLMやPrivacy Techを用いた業務効率化・データ活用を支援する事業を展開していくとのことだ。
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