デロイト トーマツ グループは、12月より、サイバー人材育成・輩出を目的とした「デロイト トーマツ サイバーアカデミー」を開設する。デロイト トーマツのサイバーセキュリティの知見とコンサルティング・人材育成のノウハウを活用し、サイバー関連業務に従事できる実践的なスキル・知識を備えた人材の育成・リスキリングを行うという。
企業・官公庁・大学のサイバー人材の育成・確保においては、サイバーセキュリティ人材タレントループ(表1)を念頭に、事業戦略と連動したサイバー戦略・サイバータレント戦略を立案し、サイバーセキュリティ人材の獲得・育成およびその活躍に向けた評価・処遇を一貫性をもって推進することが重要だとしている。
デロイト トーマツ サイバーアカデミーでは、サイバーセキュリティ人材タレントループにおける「育成」の領域を中心に、その前工程のサイバー戦略・サイバータレント戦略などを踏まえたサイバー人材の定義および育成計画に基づき、サイバースキル習得プログラムを提供。プログラムではデロイト トーマツ サイバー(以下、DTCY)のコンサルタントが講師を務め、各組織の事業や戦略に基づき座学から実践演習まで行い、実践的なサイバースキルやマネジメントスキルを備えた人材を育成するという。
また、企業・官公庁・大学などを対象に、サイバー人材の定義に基づくアセスメントを行い、学習プログラムを組織の状況に応じて提供。DTCYのコンサルタントが講師を担当する数時間~数日間のプログラムを用意しており、ニーズに沿ったカスタマイズも可能だとしている。提供するサービスは以下のとおり。
必要なサイバー人材の定義に基づく現有人材のアセスメント
組織において必要なサイバー人材の要件定義と現有人材とのギャップを可視化するアセスメントを提供。この結果から、自社にとってより効果的な育成体系、学習プログラムが明らかになり、社内人材のサイバー人材へのリスキリングを促進するという。
サイバースキル習得プログラム
座学だけでなく、実機を使用した演習やOJTのプログラムも用意しており、当該プログラムを修了することにより、これまでのITスキル・サイバースキルの有無に関わらず、サイバー関連業務に従事できる実践的なスキル・知識を身につけることが可能(表2)。人材育成タイプにより学習プログラムを用意しており、たとえば、IT業務経験者がサイバーセキュリティの基礎を学ぶ標準的なプログラムでは、5日間の講義および演習を通じて、基本的なリスク予防およびリスク発生時に対処するスキル、将来のリスクを予見し備えるスキルなど、現場実務にもマネジメントにも対応できるスキルを習得するとしている(表3)。
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