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神戸市ら7者、データ基盤の共同利用による運動習慣に関する実証で効果を確認 市民の16%が運動量増加

 神戸市、アシックス、アリストル、Wellmira、NTTデータ、三井不動産、BIPROGY、UDCKタウンマネジメントの7者は、神戸市民の運動習慣の継続化に関する実証事業を実施し、一定の効果を確認したと発表した。

 同事業を行うにあたっては、『20-40代の女性を対象にした健康増進サポート事業「KOBE Sports & Well-being City Project」(以下「KOBEプロジェクト」)』共同事業体と連携。「KOBEプロジェクト」参加者100名を対象に、UDCKタウンマネジメントが柏の葉スマートシティ(以下、柏の葉SC)で展開するポータルサービス「スマートライフパス」とパーソナルデータ連携基盤「Dot to Dot」を共同利用する形で、運動習慣の変化を確認したという。

 参加者へのアンケート調査(健康意識や行動変容)と提携サービス利用状況(利用実態)を分析したところ、複数のウェルネスサービスの利用機会と利用サポートの提供は、利用者の運動習慣の継続化に役立てられているとしている。また、参加者および提供者の両視点で、共同利用に起因する課題は特に見受けられなかったとのことだ。

アンケート調査の概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2024年3月15日~5月15日
  • 対象者:23~49歳・神戸市在住の女性
  • 調査対象:同事業の参加者63名
  • 回答率:41.3%

①週1回以上運動する参加者が、16%に増加

 スマートライフパスの利用前と利用後を比較したところ、参加者の16%に運動量の増加が確認できた。柏の葉SCと共同のサービスセットを使うことで、参加者への対面によるサポートで初期設定の負担を軽減し、利用状況から人気ランキングの提示やメールによる利用促進を実施することで、参加者が運動を行うきっかけにつながったという。

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②半数以上が「行動変容のきっかけになった」

 提携サービスから提供される健康スコアやアドバイス、自分にあったフィットネスコンテンツにより、「やる気が出た」という意見が多数を占めた。また、積極的な利用者は1日に複数回提携サービスを利用しており、提携サービスが運動習慣化のきっかけになったことがうかがえる。パーソナルデータ連携基盤Dot to Dotを介して提供される疾病リスク予測でも、参加者の行動変容が確認できたという。

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③メリットが明瞭であれば、約8割が個人データの第三者提供に前向き

 同事業では、半数以上の参加者が個人データの提供に同意したうえで、利用を継続した。また、アンケートでは、個人データの第三者提供に関して、77%が「新しい体験ができるなど、自分にメリットがあるなら提供する」と回答。一方で、データの第三者提供には、「個人情報保護法などの法令に準拠していること」「自分で選んだデータのみ提供したい」などの慎重な意見も寄せられた。

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