IT業界のトレンドは、常に目まぐるしく変化している。つい数年前まで、RPAは業務効率化の切り札の1つとして注目を集め、多くの企業が導入を進めた。しかし、RPAは“万能薬”ではなかった。導入の容易さゆえに、本来であれば業務プロセスそのものを見直すべき場面でも、安易にRPAで自動化してしまうケースが見受けられたからだ。これにより、業務のブラックボックス化や、かえって非効率なプロセスが塩漬けされるなどの問題も浮上。そんな中、突如として現れたのが生成AIだ。人間のように自然な文章や画像を生成する能力は、瞬く間に人々の心を掴み、RPAの影を薄れさせた。生成AIは、RPAが苦手としていた非定型的な業務や、高度な判断を必要とする業務にも対応できる可能性を秘めており、RPAの限界を打ち破り、真の業務効率化を実現できるのではとの期待も高まっている。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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