NECとNECセキュリティは、組み込みOS「QNX」に対応したセキュリティソフトウェア「軽量プログラム改ざん検知」を2024年7月16日より発売開始すると発表した。
同製品の特徴は以下のとおり。
プログラム改ざん、マルウェア感染によるサイバー攻撃被害の回避・低減
プログラム改ざんやマルウェア感染が引き起こす機器の異常動作は、自動車や医療機器では交通・医療事故による人的被害、産業機器では生産停止による金銭的な損失をもたらすという。同製品はこうした機器の異常動作を未然に防止し、人的被害、金銭的な損失の回避・低減を実現するとしている。
ハードウェアリソースに制約のある機器にも適用できる低負荷・省メモリな実装
同製品は、独自機能のプログラム実行中の改ざん検知についても低負荷で実行できるという。また、プログラムサイズが100Kバイト程度のため、少量のメモリ使用量で動作が可能とのことだ。これらにより、従来はセキュリティ実装が困難であったハードウェアリソースに制約のある機器においても、その機器本来の動作や性能を阻害せず、省メモリな実装が可能だと述べている。
手間と時間を掛けずに、プログラム改ざん・マルウェア感染対策の導入が可能
機器メーカーがセキュリティ機能を開発するためには、セキュリティ技術およびQNXに関する知見が必要になるが、同製品はQNXに対応していることから、専門的な知見がなくても短期間でセキュリティの法規制対応に取り組めるとのことだ。
【関連記事】
・NECがServiceNow、タニウムと連携 約2万台のサーバーOS管理を強化へ
・NECは星になる──DX事業強化に向けた価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」を発表
・NECとCelonisが共同実証 生成AI「cotomi」とプロセスマイニング技術を連携