SAPジャパンは、マクニカが、クラウドERPの「SAP S/4HANA Cloud」を中核としたクラウドオファリングである「RISE with SAP」を採用したと発表した。
マクニカは、長期経営構想「Vision2030」実現に向けたIT・デジタル基盤を確立すべく、変革・成長・基盤から成るIT・DX施策を推進。この中の成長施策では、基幹システムのグローバル展開等を通じてシステムやデータなどの経営資本の活用を促進し、さらなる業務の効率化を目指しているという。同社はこれまで「SAP S/4HANA」を活用してきたが、今後の国内外における取引量の増加や最新技術の活用を見据えた継続的な効率化の実現には、現環境では制約があると判断。さらに、現在利用中のERPが2025年12月にサポート終了を迎えることも、移行を検討する要因の1つだという。
このような背景のもと、現環境と同等の業務品質を維持したうえで、最新技術の活用を見据えた継続的な効率化が実現できる基盤の検討が進められたとしている。その結果、将来の環境変化への柔軟な対応やSAPから提供される新サービス活用も含めた効率化に加えて、システム環境の管理や更新の負担軽減などによって運用保守コストの削減も期待できるシステム基盤として、SAP S/4HANA Cloudへの移行を選択したという。
同社では、この移行を通じてERPの運用保守費用を削減し、将来にわたり安定したシステム利用を実現することを目指しているとのことだ。
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