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クラウドサービス市場での新たな優位性?Netskopeが「独自データセンター」所有にこだわる理由とは

 多くのクラウドサービスプロバイダーが大手パブリッククラウドに依存する一方で、独自のネットワークインフラを構築する企業も存在する。その代表例がNetskopeだ。SASEソリューションで知られる同社は、世界中のあらゆるユーザーがNetskope Oneプラットフォームを最大パフォーマンスで利用できるよう、「Netskope NewEdgeネットワーク」を展開している。これが「他社には実現できない優位性をもたらしている」と、Chief Platform Officer(最高プラットフォーム責任者)のジョー・デパロ(Joe DePalo)氏は語る。なぜ、クラウドサービス事業者が独自インフラの所有にこだわるのか。同氏にその狙いを伺った。

なぜ独自インフラ路線へと進んだのか?

──長いことIT業界で大規模なインフラ構築に携わってきたとお聞きしています。

デパロ氏:そうですね、約30年にわたって大規模インフラの構築に関わってきました。Netskopeにジョインする以前は、AWSにてインターネットサービスのグローバルヘッドを務めていました。さらにそれ以前は、複数の大手インターネットプロバイダーで経験を積んできたほか、ある企業に在籍していた時は、当時世界で2番目に大きいコンテンツデリバリネットワークの構築にも携わりました。

Netskope
Chief Platform Officer
ジョー・デパロ(Joe DePalo)氏

──現在は、Netskopeで独自のプライベートインフラ「NewEdge」の開発を主導されているそうですね。NewEdgeネットワークとは、Netskopeが提供するプラットフォームにとってどのような意味を持つのでしょうか。

デパロ氏:NewEdgeネットワークは、我々が提供するNetskope One プラットフォームのレジリエンシーを維持するうえで欠かせない存在です。NewEdgeにアクセスすることで、ユーザーは1つの統合ネットワーク上ですべてのセキュリティサービスを利用できます。MicrosoftやGoogle、AWSなどのデータセンターとのダイレクトピアリングを活用し、パフォーマンスを損なうことなくセキュリティをエッジに組み込むことができるのです。輻輳(ふくそう:ネットワークが過負荷状態になり、データ通信が滞る現象)に陥ることもありません。

 現在、NetskopeはNewEdgeネットワークを提供するためのデータセンターを、世界で75以上の地域に構えています。ネットワークのカバー範囲は、世界中の220の国・地域に広がっています。

──日本で最初にNewEdgeのデータセンターが設立されたのは大阪でしたね。2020年のことだったと記憶しています。独自インフラの保有にこだわるようになった理由は、やはりユーザー体験で優位性を得るためでしょうか。

デパロ氏:おっしゃるとおり、日本では大阪が最初のデータセンターでした。当時、Netskopeユーザーが多く集まっていた場所に焦点を当てて設計されたのです。そして2024年の後半には、大阪市内に2ヵ所目のデータセンターを開設しました。これで日本国内のデータセンターは計4ヵ所になりました。

 言うまでもなく、Netskopeのユーザーは世界中に散らばっており、それぞれが異なるインターネットプロバイダーや異なるクラウドの接続先を利用しています。我々は、ユーザーがどの国にいても、どんなプロバイダーを利用していても、最適なパスとパフォーマンスを提供できるインフラを構築したいと考えたのです。これが、独自インフラの保有へと進むきっかけになりました。

 もちろん、取り組みはこれで終わりではありません。さらなるパフォーマンスとユーザー体験の向上のために、データセンターの数は今後も増えていくでしょう。

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日本国内だけで4ヵ所のデータセンター、他社はマネしない?

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