日本市場特有のニーズにも応え続ける
──日本のユーザーとグローバルのユーザーとでは、ネットワークの利用やニーズに何か違いはあるでしょうか。
デパロ氏:個人的に、最大の違いはネットワークとセキュリティ運用の収束にあると考えています。ネットワークとセキュリティソリューションを統合する必要性がますます高まっているのです。
日本のネットワークや市場では、統合は比較的小規模にとどまっていますが、地理的に広大な国・地域では、統合が不可欠な場合があります。とはいえ、日本市場も時間の経過とともに統合運用の技術的なメリットを取り入れ、このギャップは次第に埋まっていくのではないでしょうか。
また、日本の企業やユーザーは、何事も日本国内にとどまることを望む傾向があります。そのため、国内にインフラを構築することへのニーズが高いのです。多くのクラウドサービスプロバイダーは、この希望に沿いながら日本市場でのビジネスを成長させ続けることを目指しています。Netskopeも同様の方針です。
──NewEdgeネットワークの提供開始から約5年が経ちました。当初と今とでは、ユーザー側のニーズや動向も大きく変化していることでしょう。Netskopeとして、直近注力していく課題などはありますか。
デパロ氏:おっしゃるとおり、5年前と今とでは環境も大きく異なります。ここ数年で急速にクラウドサービスの利用が拡大し、今もその勢いが止まる様子はありません。しかしその一方で、ネットワークとクラウドプロバイダー間の接続が依然として十分に管理されていないという課題があります。クラウドサービスの利用は増加しているものの、サービス間の接続は未だ貧弱なのです。我々はその間に独自の仕組みを追加して接続を強化し、ユーザーに大きなメリットを提供しているところです。
──日本のCIOやIT部門、セキュリティに携わる方に何か伝えたいことはありますか。
デパロ氏:Netskopeは創業してからまだ10年ちょっとしか経っていない、比較的新しいプロバイダーです。日本でも多くのユーザーに利用いただいておりますが、個人的には、まだ知名度は十分ではないと感じています。これからも日本市場に向けてメッセージを発信し続け、より良いサービスを提供していく所存です。
同時に、日本のIT関係者の皆さまには、ぜひ我々のプラットフォームや製品について関心を持っていただき、独自性や強みを知っていただきたいですね。きっと皆さまにとって価値のあるサービスを提供できることでしょう。