日本HPは7月25日、デジタルエクスペリエンス(DEX)ソリューション「HP Workforce Experience Platform(以下、WXP)」を7月31日から提供開始すると発表した。なお、同製品は既に世界で数百社に導入されているという。
WXPは、マルチOS、マルチベンダー環境において、管理用ソフトウェアをデバイスに導入することで、企業内のPCやプリンター、周辺機器などを可視化、管理するプラットフォーム。デバイスのパフォーマンス、アプリケーションの稼働状況、ネットワークの接続状況、セキュリティ、従業員のセンチメント(デジタルツールへの満足度)といった項目を数値化し、業務に影響を与えるような問題が起きる前に検知、予測し、プロアクティブな解決に導くとしている。

「フリートエクスプローラー」機能は、AIを活用した自然言語処理(NLP)ツールにより、IT管理者が自然言語で質問できるという。たとえば、PCのメモリ使用率が高くパフォーマンスが低下する事象が頻繁に見られる場合、IT管理者は「過去30日間にメモリの使用率が異常に高かったデバイスはどれか」と入力することで、対象のデバイスを把握できる。
「センチメント分析」機能は、従業員から寄せられた自由記述のアンケート回答をAIで分析し、感情の傾向を要約するもの。たとえば、従業員の感情に下降傾向が見られた場合、対象のデバイスの状況から原因を特定して対処することが可能としている。
そのほか、デバイスごとの使用状況に応じてリプレイスタイミングを知らせる「スマートPCリフレッシュ」や、セキュリティ設定で不備があればダッシュボードでアラートを出しセキュリティ設定の強制を支援する機能などもあるという。
1ライセンス1年契約で、用途別に3プランを提供する。日本HPおよびチャネルパートナーからのライセンス販売に加えて、マネージドサービスの一部としても提供していく予定だ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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