KDDIは4月4日、AIデータセンターの構築に向けて、シャープとシャープ堺工場の土地や建物などを取得することについて売買契約を締結した。
今回の契約締結によってKDDIは、NVIDIA GB200 NVL72を始めとしたGPU基盤を導入し、兆単位パラメータの大規模な生成AIモデルを高速に開発できる「大阪堺データセンター」として、2025年度中の稼働開始を目指すという。大阪堺データセンターを生成AIの開発やその他のAI関連事業に活用するほか、AI時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX」を通じて企業などへ提供するとしている。また、大阪堺データセンターでは、電源技術や水冷技術を用いることで電力使用量を抑えたうえで、再生可能エネルギー由来の電力を100%利用して環境負荷を低減し、カーボンニュートラルに貢献するという。
大阪堺データセンター概要
- 冷却方式:直接液冷方式+空冷方式のハイブリッド型
- 環境配慮:再生可能エネルギー由来の電力を100%利用
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GPU利用用途:法人顧客への提供
- 幅広い業界の顧客へ提供する汎用型AIサービス
- 特定業界の課題を解決する特化型AIサービス
- AIモデル・AIアプリ開発者向けのプラットフォームサービス
- 計算資源としてのGPUリソース提供サービス
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