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損保ジャパンのCIOが語るITコスト管理の最適化、その先に描く組織の未来……IT人材の地位向上にも?

TBM Summit 25:Japanローンチイベント Vol.1

IT人材の地位向上にもつながる? 組織変革への期待

 損保ジャパンのTBM導入には興味深い経緯がある。内山氏によれば、本格的なTBMの導入は2025年度から着手したが、実はそれ以前にも導入を検討したことがあったようだ。その時はIT部門内で機運が高まったものの、結果としては停滞してしまった。

 停滞の理由は、IT部門の中で「本当に効果が出るのか」「経営陣は活用してくれるのか」といった疑問が払拭しきれなかったからだという。内山氏は当時からIT部門が先回りして進めたほうがよいという考えだったが、結果的に取り組みがくすぶってしまった。しかしその後、経営・事業・ITが一体となって問題に取り組むべきだという機運が高まり、本格的なTBMの導入につながった。

 「今振り返ってみると、IT部門が中心となって盛り上がった最初のタイミングでTBMを導入していたら、自己満足で終わってしまったり、いつのまにかフェードアウトしてしまったりといった可能性もあったのではないかと思います。結果として、全社で課題認識を統一できたこのタイミングでTBMを導入したのは良いことだったのではないでしょうか」(内山氏)

 TBMの推進体制としては、IT企画部内にプロジェクト体制を組成し、リーダーのポジションは経営企画部が担っている。ITコストの基盤づくりだけでなく、予算の立て方や投資判断の在り方など、より良いIT活用のためのガバナンスやプロセスの再構築も、最初からスコープに含められている。

 運営面では社長がオーナーとなり、役員たちとのコミュニケーションの場を高頻度で定期的に設けている。また、各事業部のリーダーたちも交えたディスカッションも実施している。「経営陣や事業部と一緒に検討を進めることで、思った以上の広がりが創出できるのではないか」と、内山氏は手応えを感じている。

 内山氏のTBMに対する期待は、ITガバナンスの高度化にとどまらない。特に重視するのは、“組織変革”への波及効果だ。TBMによって高い透明性を備えた仕組みを確立することで、経営・事業・ITが真に三位一体となって価値を創造できる環境を整えられるかもしれない。そうなれば、IT部門の組織的な役割の再定義、そしてITに関わる人材の地位向上にもつながっていく可能性がある。

 「IT人材が、自分たちの仕事が日々の経営・事業の成果につながっていることを実感できる環境を実現したいですね。そうすれば、IT人材の能力を最大限に発揮し、それによって組織全体のパフォーマンスも大幅に向上させることが可能になると考えています。ぜひ皆さんの組織でも、ITファイナンス向上に取り組んで、それによって日本中のIT人材のやりがい向上や幸せにもつながれば私も嬉しいです」(内山氏)

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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