「社員は財産」 “人財共育”と顧客に囲まれる組織の作り方
平井氏は「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、近江商人によって培われてきた「三方よし」の視点から、何よりも「社員がハッピーじゃなければ顧客をハッピーにできない」と考える。
社員のハッピーとは、お金を稼ぐことだけではない。「仕事を通じて自己研鑽でき、自分のキャリア開発ができ、自己実現ができる」環境を作ることだと定義する。そこで新年度に同氏が掲げたのは「人財共育」。現在200数十名いる社員を“財産”と捉え、「共に育んでいける環境を作る」ことこそが、最も重要な使命だとした。
この揺るぎない組織風土を確立できれば、再設計したGo-to-Market戦略も定着し、RevCommの価値をマーケットに適切に発信できるだろう。その結果として顧客に囲まれ、事業も伸びると平井氏は確信する。これは一朝一夕で実現できる「ホームランを打つような施策」ではなく、地道な取り組みの積み重ねだ。
「RevCommの経営チームに参加できたことを、本当に光栄に思っている。RevCommの価値が社会でも認められるよう、顧客との強固で親密な関係を一歩一歩確実に築いていきたい」(平井氏)

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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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