サイボウズは、塩野義製薬の「kintone(キントーン)」活用事例を発表した。kintoneの利用により、業務利用の過程で自然にデータが整理され、データをデータウェアハウスへ円滑に投入できる動線を確立したと述べている。
 
塩野義製薬は、現場で生まれる多様なデータを有効に活用し、経営層の意思決定の後押しと社内のイノベーションを加速させることを目的に「セントラルデータマネジメント構想」を掲げている。構想の実現に向けて、2021年よりデータサイエンス部を中心に社内データの一元管理とデータ活用基盤の整備に着手したとのことだ。
しかし当時、業務に関わるデータの保管場所が社内サーバーやクラウドストレージなどに分散し、ファイルのバージョン管理も煩雑という状況が、データ収集や分析の妨げになっていたという。こうした課題の解決のために、社内データを効率的に集積する仕組みを整えることになったとしている。
 
kintoneを介することで、日々の業務で利用する中で自然に質を保ったデータを集積できるようになり、データウェアハウスに投入されるデータが着実に増加し、社内データの一元管理と価値最大化に貢献しているとのことだ。また、kintoneで集積した最新の業務データをデータウェアハウスとつなぐことで、たとえば可視化と各部門への共有が可能となり、素早い意思決定につながったという。
塩野義製薬では、これまで事業部門の目線に立ち、「kintoneを活用するとどんな未来が開けるのか」をイメージしてもらえるよう努めてきたとのことだ。同時に、事業部門のニーズを丁寧に聞き取り、業務効率化の手段としての価値を感じてもらえるようにサポートすることで、kintoneの利用浸透を進めてきたという。今後は、ユーザーの縦横のつながりを深めたり、事例紹介や成果発表の機会を増やしたりすることで、より価値の高いデータ活用基盤構築を目指すと述べている。
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