自動車サイバーセキュリティを「3つの視点」で整理 “ITの知見”を自動車にどう持ち込むべきか?
【第4回】SDV時代の自動車サイバー脅威に対抗するための対策と今後の展望

「ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV:Software Defined Vehicle)」は、自動車産業の革新的な変化を象徴するものです。従来の自動車はハードウェアを中心として、性能や機能は主に物理部品の設計と改良によって決まっていました。しかしSDVの時代では、ソフトウェアが車両機能の大部分を制御し、OTA(Over-The-Air)によるリモート更新や新サービスの導入が日常的に行われます。この変化により利便性と価値提供の幅は飛躍的に広がる一方、ネットワーク接続の増加はサイバー攻撃者にとって“新たな侵入経路”を提供することになり、これまで以上に複雑かつ高度なセキュリティ対策が求められています。そこで本稿では、SDV時代の自動車サイバーセキュリティを「基本的な考え方」「具体的な対策」「今後の展望」の3つの視点で整理し、技術的・組織的なアプローチを解説します。
この記事は参考になりましたか?
- 「SDV革命」を支える自動車サイバーセキュリティの基礎──IT部門が知っておくべきSDV時代の自動車サイバーセキュリティ最前線連載記事一覧
-
- 自動車サイバーセキュリティを「3つの視点」で整理 “ITの知見”を自動車にどう持ち込むべき...
- 誰が担うのか? ISO/SAE 21434やUN-R155で迫られるサプライチェーン全体で...
- なぜ自動車セキュリティの強化は難しい?AI攻撃や量子コンピューターの脅威が迫る中、着手すべ...
- この記事の著者
-
原 聖樹(ハラ セイキ)
企業情報システム部門での経験を経て、2001年にトレンドマイクロに入社。プリセールスエンジニアとして、大企業や公共機関を主に担当した後、個人向け製品のPC向け組み込みビジネスの立ち上げや、法人向けマネージドサービスの新規ビジネスにも従事。 2012年からは、制御システム向けセキュリティの立ち上げに取...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア