アクセンチュアとGoogle Cloudは10月22日、生成AI基盤「Gemini Enterprise」を用いたエージェント型AIソリューションの導入支援を強化すると発表した。両社の提携により、Google Cloudの技術とアクセンチュアの知見を結集し、企業におけるAI活用と業務変革を推進する。
アクセンチュアは、Gemini Enterpriseを活用し、業務効率化やビジネス価値の創出を目指す。また、共同運営する「生成AIセンターオブエクセレンス(CoE)」内のエージェント型AI機能を拡張し、顧客企業のマルチエージェント連携・活用をサポートしている。
導入事例として、JCOMではGeminiを活用し、カスタマーセンターの会話内容をAIが自動要約し、対応効率と品質が向上しているという。世界100カ国以上で1,520以上のホテルを展開するラディソンホテルグループでは、多言語広告の最適化をAIで自動化し、業務時間を短縮。保険業界でもGoogle Agentspace上でAI活用を進め、情報取得と業務効率化を実現している。
さらに、アクセンチュアは15業界を対象にAIエージェント開発コンテストを実施。開発された450以上のAIエージェントがGoogle Cloud Marketplaceで提供されており、Gemini Enterpriseから直接アクセス・管理が可能となっているとした。
両社は顧客企業向け研修「Accenture LearnVantage」でAI導入を支援し、リスキリングも推進する。アクセンチュア自身もGemini Enterpriseを自社導入し、業務自律化と知見共有に取り組む方針だ。
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