SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2026 Spring

2026年3月 オンライン開催予定

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

EnterpriseZineニュース

2026年は「ゼロトラスト」ネットワーク推進が必要──GartnerがITリーダー向けトレンド発表

 2025年12月4日、ガートナージャパン(以下、Gartner)は、2026年にITリーダーが注目すべきネットワークトレンドを発表した。

 現在、テクノロジーの進化にともない「すべてがつながる」ことが前提となるトレンドが浸透している。企業や組織のテクノロジーリーダーも、自社資産に関するシステムやネットワークだけでなく、顧客やパートナーとの関係を踏まえたネットワークを快適でかつセキュアに保つことが求められているという。

これからの企業ネットワークの全体像 出典:Gartner(2025年12月)

クリックすると拡大します

ゼロトラストネットワークへのチャレンジをどう進めるか

 企業ネットワークのアーキテクチャは、従来の閉域網中心のネットワークから、クラウド中心のアーキテクチャに移行している。その中核を担うのが、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)などで実現する論理的なアクセスコントロールだという。国内では、2025年の時点で4割近い企業がセキュリティサービスエッジ(SSE)やSASEなどのサービスを利用し始めているとのことだ。

 また、サイバー攻撃の脅威に見舞われる昨今の企業や組織では、オンプレミスの領域においても、従来のネットワークセグメンテーションよりも粒度の細かい動的なアクセスコントロールを前提とするゼロトラストネットワークが求められているという。

ITとOT/IoT/CPSのシステムの連携や保護をどう進めるか

 Gartnerが2025年2月に実施した調査によると、約半数の企業はIT、OTなどのネットワークはファイアウォールなどで分離していると回答している。一方、稼働するOT/IoT/CPS(サイバーフィジカルシステム)のシステムに関して、①状況をタイムリーに把握するためIT側からタイムリーにアクセスしたい、②OT/IoT/CPSのシステムをIoTやAI、クラウドでより効率化したい、③OT/IoT/CPSシステムをパートナーにリモートメンテナンスさせたい、という経営者や事業部門のニーズもあり、OT/IoT/CPSとITのネットワークの統合や分離をどうするべきかについての議論が活発になっているそうだ。

組織の役割や作業の自動化、省力化をどう進めるか

 すべての資産が自社内にあり、その前提でネットワーク機器および回線の構築・運用を行っていた時代では、企業ネットワークは境界の内側と外側で隔離する構成を重視してきた。そのため、境界の内側システムは全体的にセキュリティへの備えが甘くなりがちだったという。今は、すべてのリソースが常にセキュアであることが求められ、ゼロトラストをベースにしたアクセスコントロールが前提となっているため、チームに求められる役割やスキルも変わってきている。

 さらに、これからは生成AIやAIエージェントなどのテクノロジの進展により、インフラやアプリケーションのアーキテクチャや構築・運用ツールが大きく進化し、自動化や省力化が大きく進展するとのことだ。同様に、ネットワークに携わるスタッフの作業内容も大きく変わるという。たとえば、ユーザーが快適にサービスを使えているのか、不審なトランザクションが社内外に起こっていないかを把握することが重要なミッションとなる。こうした進化はAIを駆使した運用管理ツールで実現され、ネットワークやそのセキュリティにおける作業の効率化に大きく貢献すると同社は見ている。

【関連記事】
Gartner、ランサムウェア対策として「バックアップ体制の見直し」を指摘
Gartner、2030年にデータセンター電力需要が2倍へ AIサーバーが最大要因
約7割のITリーダーが「デジタル推進には経営陣のリーダーシップが不可欠」と回答──Gartner調査

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/23309 2025/12/04 16:45

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング