三菱電機は1月20日、議論フレームワークを用いて複数の専門家AIエージェントが対立議論を行い、根拠を明示した上で専門家レベルの結論を導出するマルチAIエージェント技術を開発したと発表した。本技術は、AI技術「Maisart」の開発成果であり、複雑な意思決定業務の効率化に寄与するとしている。
近年、企業ではセキュリティリスク評価や生産計画立案など、トレードオフをともなう専門的・複雑な業務の重要性が高まっている。一方で、こうした業務は高い専門知識が必要で属人化しやすい上、AIに意思決定を委ねる際には判断根拠の不明瞭さが導入障壁となっていた。特にセキュリティや安全性判断では、推論過程や根拠の明示が不可欠であるため、AI活用が十分に進んでいない現状が課題となっていたという。
三菱電機は、GAN(敵対的生成ネットワーク)の「敵対的生成」概念を応用し、複数の専門家AIエージェントが議論を通じて競い合うことで、従来の協調型AIでは難しかった深い洞察と根拠明示を両立した意思決定を実現する技術を開発。これにより、セキュリティ分析や生産計画設計、リスク評価など、トレードオフを伴う専門性の高い業務へのAI導入が促進され、業務効率化が期待されるという。
対立議論により専門家レベルの結論を導出するマルチAIエージェント技術
[クリックすると拡大します]
【関連記事】
・三菱電機、グループの間接業務を統合するシェアードサービス新会社を4月に設立
・三菱電機とInria、信頼性の高いAIシステムの実現に向け共同研究プロジェクト「FRAIME」を開始
・三菱電機、米国のOTセキュリティ企業Nozomi Networksを完全子会社化
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
