クラウド利用に向いている領域・向いていない領域
Impact 2010 【B-1】 最新、企業におけるパブリック・クラウド戦略 ―on the IBM Cloud―
クラウドは進化を続けている。最近ではパブリックとプライベートの二種類だけでなく、企業ニーズに応じた様々なモデルが提供されるようになってきた。そのスマートな使い分けの判断ポイントは何かをつかみ、現在提供サービスを選択する必要がある。一方、現状ではクラウドに向かない業務もある。同時に今後のクラウドが進化していくロードマップも見ながら、クラウドの活用戦略を立てていくことが望ましい。
多様化しているクラウド
ベンダー各社の参入によって盛り上がりを見せるクラウド市場だが、提供元の考え方や立場によってサービス内容は千差万別。最近ではパブリックとプライベートという区分でサービスを分類する考え方が一般的になってきたが、三崎氏はセキュリティと管理方法に着目した5つの分類を紹介する。

オン・プレミス型
- プライベート・クラウド
- 運用型プライベート・クラウド
企業内にクラウド技術で構築されたデータセンター
運用をサードパーティに任せたプライベート・クラウド
オフ・プレミス型
- パブリック・クラウド・サービス
- 共有クラウド・サービス
- ホスト型プライベート・クラウド
不特定多数のユーザーに均一のサービスを提供する典型的なパブリック・クラウド
廃棄物管理共同利用システムや自動車業界向け苦情情報分析サービスなど特定ユーザーを対象に提供するパブリック・クラウド。
サードパーティが運用するオフ・プレミスのクラウドの中に個々の顧客向けの専有環境を置き、それを自社ファイアウォール内にあるようなイメージで提供するサービス。二種類のクラウドの特徴を併せ持つタイプ。
大枠としてのパブリックとプライベートの区分には変わりがないが、それぞれ派生した展開モデルを想定した方が現状認識が楽になるという考えだ。

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