KPMGとAnthropicは、「Claude」を基盤とした「KPMG Digital Gateway Powered by Claude」の提供開始を発表した。
同サービスは、両社によるグローバル・アライアンスの一環として開始されるもので、はじめは税務およびプライベートエクイティ(以下、PE)分野を中心に展開するとのことだ。
具体的には、ClaudeをKPMGが展開するAI対応プラットフォーム「Digital Gateway」に組み込むことで、クライアントはリアルタイムでエージェント型ワークフローが構築可能となり、成果創出の高度化を実現できるサービスだという。また、KPMG米国では、PE向けサービスへのClaudeの組み込みを進めるとともに、両社は投資先企業向けにClaudeを活用した新たなソリューションの共同開発を推進するとしている。
Digital GatewayにおけるClaude機能の拡張
Digital Gatewayは、Microsoft Azure上に構築されたKPMGのテクノロジープラットフォームであり、KPMGの税務に関する知見や独自ツール、クライアントデータを一体的に統合したものだという。このプラットフォームは、KPMGのプロフェッショナルが日常的に使用するAIツールを構築・活用する基盤として機能しているとのことだ。
今回、ここにClaudeを組み込むことで、同プラットフォーム上でAIと直接連携しながら、新たな機能やワークフローをリアルタイムで構築できるようになるという。
PEクライアントへの価値創出
KPMG米国は、AnthropicのAI機能の導入において、PEクライアントに対する中核的なコンサルタントとして支援を行うとしている。これにより、投資先企業はAnthropicのAIおよびエージェントを適切に活用し、生産性の向上を図るとともに、AIを活用した新たな製品・サービスの創出を加速できるとしている。
Claudeによる業務の高度化
KPMGの約27万6,000人にのぼる人材がClaudeのAI機能を利用可能となるほか、今回の戦略的アライアンスの一環として、両社はクライアントの業務機能の再構築を支援するとともに、従来はなかった新たなAI対応の製品・サービスの共同開発を推進するとのこと。たとえば、PEクライアント向けに提供される「KPMG Blaze」では、「Claude Code」を組み込むことで、ITモダナイゼーションの加速、開発サイクルの短縮、AI対応テクノロジーの迅速な導入を実現すると述べている。
また、両社は同アライアンスを通じて、AIシステムおよびツールの設計・運用において、サイバーセキュリティ、リスク管理、AI保証の観点を組み込むとのこと。これにより、専門チームによる脆弱性の特定および是正を行い、重要なシステムの保護を強化するという。これらの取り組みはすべて、KPMGの「Trusted AI」フレームワークに則り、責任あるAIの活用を推進していくと述べている。
【関連記事】
・ZoomがClaudeと連携、Claude内でミーティングのインサイトに直接アクセス可能
・NEC、日本企業初のAnthropicのグローバルパートナーに グループ約3万人にClaudeを展開
・アクセンチュア、Claudeを基盤とした「Cyber.AI」発表 AI駆動型セキュリティ運用を支援
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
