SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • 財務・会計Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    Security Online Day 2026 Autumn
    2026年9月17日(木)オンライン開催

    既存Oracle環境から始める生成AI活用
    2026年9月29日(火)オンライン開催予定

  • 特集
    • 待ったなし!「新リース会計基準」対応への一手

      待ったなし!「新リース会計基準」対応への一手

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

    • コミュニティ型勉強会「情シス塾」

      コミュニティ型勉強会「情シス塾」

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

    • 2025年のトップランナー35人が見据える今と未来 年末特別インタビュー presented by EnterpriseZine

      2025年のトップランナー35人が見据える今と未来 年末特別インタビュー presented by EnterpriseZine

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2026 Autumn

2026年9月17日(木)オンライン開催

既存Oracle環境から始める生成AI活用

2026年9月29日(火)オンライン開催予定

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2026年冬号(EnterpriseZine Press 2026 Winter)特集「AI時代こそ『攻めの経理・攻めのCFO』に転じる」

Security Online Press

AIエージェントの過失は誰が責任を負うのか?弁護士に訊く、本格実装前に知るべきAIガバナンスの観点

「人のチェック」が最後の砦ではなくなる?AIエージェント時代のセキュリティと説明責任

責任問題に対処できる環境を整える──カギは「権限」と「監視」

 AIエージェントを適切に制御するためには、まず利用する企業側が自社で活用しているAIの役割と限界を正確に認識することから始めるべきだと清水氏は述べる。自社がどの範囲の業務をAIエージェントに委ね、どの局面で人間が介在して最終決定を下すべきなのかを、あらかじめ社内で明確に定義しておかなければならない。企業が利用規約を承諾して外部のAIサービスを使用する以上、その成果物を最終的に承認した部門や担当者が責任を負うという自覚を持つことが重要だと指摘する。

 一方で、AIの開発者/提供者側も提供方法に注意が必要だ。「どんなタスクでもAIエージェントで自動実行可能」とアピールするような提供方法は、後から問題が起きた場合に責任を追及されるリスクになり得る。契約であればAIによる自動取引のリスクを明言したうえで、「たとえば、デフォルトで1億円に設定されている契約上限を最大300万円にユーザー自身で絞り込めるような“権限の最小権限化”を可能にすべきだ」と同氏は提言する。利用者の意図に反するアクシデントを防止するためには、権限の設定範囲をコントロールできる仕様を設計することが、提供者としての責任だとした。

 また、AIとユーザー間のすべての対話や実行された処理プロセスについて、詳細なログの監視と保存体制を確立しておくことも欠かせない。これは、2026年から2027年にも到来が予想されている汎用人工知能(AGI)の時代を見据えた対策にもなるという。AIが自らを書き換えて、人間が検知できないレベルで自律的に成長し始める前に、システム側から厳密な機能制限(ガードレール)を適用する仕組みを整えておくことが、将来のリスクマネジメントを左右するのだ。

AIの仕組みがブラックボックスで分からない……説明責任の確立と取引停止リスク

 AIシステムは中身の処理が見えにくく、ブラックボックスになりがちで、開発者側と利用者側の間で技術的な知識の差、すなわち「情報の非対称性」が生じてしまうという課題がある。しかし、利用者側のセキュリティを担う企業のITリーダーは、この仕組みの不透明さを理由にデータ管理を曖昧にしてはならないと清水氏。「自社がどのようなAIを使い、機密データがどこでどのように処理されているのかを組織として正確に把握しておくことが重要だ」と強調する。

 その上で、AIエージェントの利用者側も、自社のデータ保護体制がなぜ安全なのかを客観的な根拠に基づいて説明できるように準備しておく必要がある。実際、清水氏の所属するアンダーソン・毛利・友常法律事務所でも、ここ数ヵ月の間で取引先からAIの安全管理について細かい質問を受けるケースが急激に増えているそうだ。

 もし取引先からの質問に明確に回答できない場合、AIの使用禁止やオンプレミス環境などへの回帰を求められるケースが実際に起きており、場合によっては最終的に取引から外される可能性もあるという。自社におけるAI利用の安全性を証明することは、ビジネスの信頼を守るための優先課題なのだ。

次のページ
ルール整備はビジネス部門を巻き込む。明文化すべき4つの要素

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • note
Security Online Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

竹村 美沙希(編集部)(タケムラ ミサキ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/24577 2026/09/04 08:00

Job Board

AD

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング