そのバックアップは機能するのか? システム復旧と事業継続の命運を分ける「レジリエンス」の真髄
3-2-1ルールからRTO/RPO設定まで──有事に「最初の数日」を乗り切るための復旧力の鍛え方
自社のシステム環境に最適な「信頼できるバックアップ設計」を考えよう

攻撃を受けて暗号化された場合にも、できるだけ迅速に復旧作業が可能な「信頼性の高いバックアップシステム」とはどんなものか考えてみたいと思います。
最初のステップとして、データバックアップの基本である「3-2-1ルール」が守られているかをチェックしましょう。3-2-1ルールとは、ファイルは「オリジナルデータ+2つのバックアップ」から成る計3つのコピーを保持し、異なる2タイプのメディアに保存した上で、そのうちバックアップの1つをオフサイトに保存するという原則です。
バックアップの対象となるデータについて、企業はネットワーク上のあらゆるデータの所在を把握しておく必要があります。適切なバックアップを実施することで、ダウンタイムを最小限に短縮し、データ損失を防止し、システムを迅速にリストアできるようになります。バックアップすべきデータには、設定ファイル、ユーザドキュメント、従業員や顧客などに関するアーカイブデータなどが含まれ、現在業務で使用されている重要データについては、少なくとも1日1回以上バックアップを取得することが基本ルールとなります。
また、データを保護するという点では、バックアップ先にデータの上書きや変更ができない「イミュータブルバックアップ」を採用することで、万が一、他のバックアップデータが暗号化されてしまっても、安全なデータを残すことが可能となります。3-2-1ルールで保存するデータのうち、1つをイミュータブルバックアップすることを選択肢として考えておきましょう。
ただし、イミュータブルメディアは特性上、頻繁な上書き保存には適していない場合があるため、毎日バックアップを行うデータ保存の手段には不向きといえます。イミュータブルバックアップの役割は、ある程度の期間を空けて保存することにあります。
さらに、バックアップしておくデータとは、サーバー上にあるデータだけではありません。SaaS、クラウド基盤、ID情報、仮想化サーバー上のデータなども含め、包括的なデータをバックアップできる設計にする必要があります。近年はDX推進により、システム最新のものに刷新するモダナイゼーションを進める企業が増えていますが、セキュリティやバックアップシステムもモダナイゼーションに対応させ、自社が利用しているシステム環境に最適な形へ見直しを図っていくことを欠かしてはいけません。
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- この記事の著者
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鈴木 真(スズキ マコト)
バラクーダネットワークスジャパン株式会社
執行役員社長エンタープライズITおよびサイバーセキュリティ分野で30年以上の営業経験を有しています。2023年にバラクーダへ参画する以前は、ダークトレース・ジャパンのカントリーマネージャーとして、東京および大阪における営業チームと事業運営を統括していました。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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加藤 路陽(カトウ ミチアキ)
バラクーダネットワークスジャパン株式会社
シニアソリューションアーキテクト13年以上にわたりバラクーダに在籍し、地域における技術面の専門家として、営業チームを支援しながら製品およびサービスの提供を主導しています。バラクーダへ参画する以前は、大手SIにてシステムおよび製品エンジニアリングを担当し、テクノロジ...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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