米国マカフィーとシトリックスは、ドイツのベルリンで10月6日から開催された仮想化とクラウドコンピューティングのカンファレンス「Citrix Synergy 2010」において、企業が仮想デスクトップを大規模に展開する際に、より簡単かつ拡張性に優れたセキュリティの構築を可能にする戦略的提携、およびパートナーシップによる初の成果を発表した。
このたび発表されたMcAfee Management for Optimized Virtual Environments AntiVirus(MOVE AV)は、Citrix XenDesktop用に設計されており、ユーザーはデータセンター内のサーバーで稼働する仮想デスクトップに配信される企業データとアプリケーションを、容易に防護できるという。
MOVE AVのリリースは、仮想化された環境用に設計、最適化されたセキュリティソリューションを提供するという、マカフィーとシトリックスの戦略的提携が生み出した第1段階の成果であるという。同時に次の段階として、セキュリティをCitrix XenClientハイパーバイザーと組み合わせて、MOVE AVを何百万人ものノートPCユーザーに拡大することも公表している。
XenClientは、Citrix XenDesktopの1機能として、ノートPCユーザー向けのオフライン仮想デスクトップを提供する。XenClientは、セキュリティを念頭において設計されたノートPC向けのクライアントハイパーバイザーで、ユーザーはデスクトップPCに加え、ノートPCでパフォーマンスを損なうことなく、直接、仮想デスクトップを稼働することが可能であるとしている。
■ニュースリリース
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20101008_1.html?cid=nw101008_1