Citrix XenDesktop 5は、IT管理者やユーザーの立場に立った機能改善により、新しい仮想デスクトップ環境を提供するという。また、さまざまなタイプの新しいコンシュマーデバイス、数多くのサードパーティの新製品、WebやSaaSアプリケーションにも対応した。
さらに、デスクトップ仮想化の利点をノートパソコンを利用するユーザーにも拡張。クライアント向けハイパーバイザーCitrix XenClientによって「持ち出せる」仮想デスクトップを実現したという。
Citrix XenDesktop 5の主な特徴は次の通り。
・導入や管理がよりシンプルに
インストールが10分で完了できる「10分でXen」を実現。インストール後はロール別の管理機能により、仮想デスクトップの管理がより高速かつシンプルに。管理者は新しいDesktop Studioコンソールで仮想デスクトップの設計・管理を一元的に行うことが可能。
Desktop Directorコンソールでは、ヘルプデスク担当者が広く分散した仮想デスクトップの状況を、リアルタイムに監視することが可能。使用状況、状態、サービスレベルなどをダッシュボードで確認可能。
Citrix XenDesktop 5は、Microsoft System Centerに対応しており、物理/仮想デスクトップ上のアプリケーションを、使い慣れたツールやプロセスでトータルに管理可能。このソリューションをサードパーティのシステム管理ツールと統合して自動化するためのSDKも提供。
・パフォーマンスを向上させ、UIを一新
HDXテクノロジを強化し、音声と画像の連携や大容量ファイルの印刷など、リソースに負荷のかかるタスクのパフォーマンスを低帯域でも大幅に向上。また、ウェルカム画面から仮想デスクトップビューワーまで、ユーザーインターフェースを一新した。
・iPadなどのタッチパネル機能に対応
Citrix Receiverを利用し、PC、Mac、ノートパソコンだけでなく、タブレット、スマートフォンなど、急増する新デバイスに業務のデスクトップやアプリケーションを簡単に配信可能。iPadなどのタッチパネルに対応していない既存の企業向けアプリケーションをタッチパネルに対応可能。
・仮想デスクトップをWebアプリに接続
Citrix Receiverでは、Web、クラウド、SaaSのアプリケーションなどにもシングルサインオンでアクセスが可能。Citrix Recieverでアプリを検索すると、SaaSアプリが従来のWindowsアプリと並んで表示され、Citrix Receiverへの認証情報を利用して自動的にログインを実行。
・仮想デスクトップの「テイクアウト」
FlexCastテクノロジを強化し、ノートパソコンで直接稼動する「テイクアウト」方式の仮想デスクトップを提供。IT部門には一元管理とセキュリティ上の利点を提供し、ユーザーにはネットワーク接続の有無に関わらず仕事ができる環境を提供。
・Citrix XenVaultでデータセキュリティを確保
企業アプリケーションをオンデマンドサービスとして配信し、作成されたデータファイルを自動的に暗号化して、ユーザーのノートパソコンの暗号化されたフォルダーに透過的に保存することが可能。
・サードパーティ製品の動作を確認
Citrix Readyプログラムにより、サーバー、ハイパーバイザー、ストレージシステムからクライアントデバイス、プリンタ、Webカメラ、USB周辺機器まで、1万5000以上のサードパーティ製品で動作を確認。
■ニュースリリース
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20101021.html?cid=nw101021_1