第1回目である前回は、Oracle Database 11gへアップグレードする上で知っておきたい前提知識や準備作業について解説しました。第2回目となる今回は、最新バージョンであるOracle Database 11g Release 2の入手方法について解説します。
インストール要件をチェックしよう
ソフトウェアを入手する前に、インストール先のサーバーがリソース要件を満たしているか確認しておきましょう。Oracle Databaseのリソース要件については、マニュアル『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』に記載があります。Oracleのマニュアルは、OTNのサイトで以下のように公開されています。
(http://www.oracle.com/technetwork/jp/database/enterprise-edition/documentation/index.html)

どの程度のリソースが必要かは、Oracle DatabaseのバージョンやサーバーのOSによって異なります。以下は、Oracle Database 11g Release 2のリソース要件を代表的なOSごとにまとめたものです。
OS | RAM | スワップ領域 |
/tmp領域 \TEMP領域 |
ソフトウェア・ファイル のディスク領域 |
---|---|---|---|---|
Linux x86-32bit |
1GB以上 |
RAMが1~2GB:RAMの1.5倍 RAMが2~16GB:RAMと同サイズ RAMが16GB超:16GB |
1GB以上 |
3.95GB(EE) 3.88GB(SE) |
Linux x86-32bit |
同上 | 同上 | 同上 |
4.35GB(EE) 3.73GB(SE) |
Windows 32bit |
1GB以上 | RAMの2倍 | 500MB以上 |
2.8GB(標準) 3.35GB(拡張) |
Windows 64bit |
1GB以上 (Windows 7では2GB以上) |
同上 | 125MB以上 |
2.86GB(標準) 3.5GB(拡張) |
solaris | 1GB以上 |
RAMが1~2GB:RAMの1.5倍 RAMが2~16GB:RAMと同サイズ RAMが16GB超:16GB |
1GB以上 |
4.7GB(EE) 4.6GB(SE) 4.6GB(SE One) 4.7GB(カスタム) |
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』には、OSやカーネルのバージョン、パッケージ、コンパイラ、ドライバなどのソフトウェア要件も記載されていますので、そちらも参考にしてください。
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- この記事の著者
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白砂 丈太郎(シラスナ ジョウタロウ)
日本オラクル(株)において、データベース事業のコアテクノロジー技術およびパフォーマンス技術のリーダーを務め、製品機能の検証および大規模/最重要プロジェクトでのベンチマークや実装を担当。
現在は(株)ワン・オー・ワンにおいて、データベースとWeb技術を中心としたシステム構築およびコンサルティングに従事。...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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