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忘れずに!アップグレード後の作業

♯6


システム統計情報の収集

アップグレード後にはシステム統計情報を再収集しましょう。CPUやI/Oに関するシステム統計情報は、コスト・ペース・オプティマイザ(CBO)にとって重要な入力情報です。CBOが正しい最適化処理を行うためには、通常の負荷状態のときにシステム統計情報を収集する必要があります。システム統計情報を収集するには、以下のDBMS_STASパッケージをSYSDBAで実行します。

SQL> CONNECT / AS SYSDBA
接続されました。
SQL> EXECUTE DBMS_STATS.GATHER_SYSTEM_STATS('start');
PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。
SQL> EXECUTE DBMS_STATS.GATHER_SYSTEM_STATS('stop');
PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。

収集したシステム統計情報を確認するには、以下のSQL文をSYSDBAで実行します。

SQL> CONNECT / AS SYSDBA
接続されました。
SQL> COLUMN NAME FORMAT a20
SQL> COLUMN VALUE FORMAT 999,990
SQL> COLUMN INFO FORMAT a30
SQL>
SQL> SELECT PNAME NAME, PVAL1 VALUE, PVAL2 INFO FROM AUX_STATS$;

NAME                    VALUE INFO
-------------------- -------- ------------------------------
STATUS                        COMPLETED
DSTART                        02-21-2011 15:50
DSTOP                         02-21-2011 15:51
FLAGS                       1
CPUSPEEDNW              1,220
IOSEEKTIM                  10
IOTFRSPEED              4,096
SREADTIM               94,449
MREADTIM
CPUSPEED                1,130
MBRC
MAXTHR
SLAVETHR

13行が選択されました。

各システム統計値は、以下のような意味を持ちます。

システム統計名 意味
STATUS COMPLETED:完了 AUTOGATHERING:収集中
DSTART 収集開始時間
DSTOP 収集停止時間
CPUSPEEDNW インスタンス起動時のCPU速度(MHz)
CPUSPEED OracleからみたCPU速度(MHz)
IOSEEKTIM シークタイム+OSオーバーヘッド時間(ミリ秒)
IOTFRSPEED 1ブロックの平均転送速度(バイト/ミリ秒)
SREADTIM 単一ブロックの平均リードタイム(ミリ秒)
MREADTIM マルチブロックの平均リードタイム(ミリ秒)
MBRC マルチブロックの平均リード回数
MAXTHR 最大I/Oスループット(バイト/秒)
SLAVETHR I/Oスレーブ単位での平均I/Oスループット(バイト/秒)

次のページ
固定表統計情報の収集

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この記事の著者

白砂 丈太郎(シラスナ ジョウタロウ)

日本オラクル(株)において、データベース事業のコアテクノロジー技術およびパフォーマンス技術のリーダーを務め、製品機能の検証および大規模/最重要プロジェクトでのベンチマークや実装を担当。
現在は(株)ワン・オー・ワンにおいて、データベースとWeb技術を中心としたシステム構築およびコンサルティングに従事。...

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