アクセンチュアは、工場や倉庫をソフトウェアが主導する次世代型のスマート施設へと進化させるためのクラウドソリューション「Physical AI Orchestrator(フィジカルAIオーケストレーター)」を発表した。
フィジカルAIオーケストレーターは、NVIDIA Omniverse(Omniverse Blueprint Megaを含む)、NVIDIA Metropolis、およびアクセンチュアのAIプラットフォームAI RefineryのAIエージェントを組み合わせたもの。同ソリューションを活用することで、炊飯器や産業用ロボット、移動型ロボット、さらに工場や倉庫のレイアウトなどをインターネットデジタルツイン上で構築し、実際の設備を連動できるとしている。
ソフトウェア主導型のスマート施設では、デジタル上で実際の自動化設備や工場、倉庫を再現するという。これにより不具合が発生した際にも、デジタルツイン上で問題を警戒し、プロセス変更やその影響をシミュレーションできるとしている。その結果に基づいて、AIエージェントが具体的な指標を出し、現場が品質、スケジュールの変更に柔軟に対応できるようにするとのことだ。
フィジカルAIオーケストレーターの主な機能は以下のとおり。
- ビジョンキャプチャ:工場設備やデジタルツインを自動生成するAIプロセス
- AIエージェント:新規生産ラインの設計、シミュレーション、設置などの一連の工程において、過去の知見を活用し、エンジニアを支援する
- ビジョン分析:作業員や車両、資材の動きなど、施設内のライブ映像データを取得・解析し、精密なシミュレーションに活用する
- アセットコネクター:すべての設備をシミュレーションにプラグ&プレイ方式で統合する
- XR拡張機能:拡張現実デジタル環境でツインと対話し、仮想空間でのトレーニングや共同作業を実現する
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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