最低限必要の設定
インストールが完了したMySQLを起動する前に、確認しておくべき設定項目があります。それはMySQLの設定で「Character Set」と呼ばれる文字コードです。MySQLはデフォルトでは半角英数字と記号のみを扱う設定になっています。日本語を含むデータを取り扱う場合は、文字コードをデフォルトの"latin1"から変更する必要があります。これまで多く使われてきた文字コードはcp932やeucjpms、またUNICODEの場合はutf8です。今後はWindows Vistaからの追加文字に対応したutf8mb4の利用が多くなると考えられます。
文字コード名 | 1文字あたりの最大バイト数 | 説明 |
utf8mb4 | 4 | UTF-8 (Windows Vistaからの追加文字を含むUNICODE) |
cp932 | 2 | シフトJIS (マイクロソフトの独自拡張文字を含む) |
eucjpms | 3 | EUC-JP (マイクロソフトの独自拡張文字を含む) |
utf8mb3 | 3 | UTF-8 (1文字あたり3倍と) |
utf8 | 3 | UTF-8 (uft8mb3と同じ。下位互換のための文字コード) |
sjis | 2 | シフトJIS ※非推奨 |
ujis | 3 | EUC-JP ※非推奨 |
MySQLは各種の設定を、起動時のコマンドラインオプションでも指定可能ですが、設定ファイルに書いておくことをお勧めします。これはタイプミスや設定忘れを防ぐことと、後ほど紹介する様々な起動方法に共通で設定を使用して起動できるためです。
MySQL標準の設定ファイル名はmy.cnfです。MySQLサーバーおよびクライアントコマンドは、自動的にいくつかのディレクトリに設定ファイルがおかれていないか探しに行きます。ちなみにWindowsでは伝統的に.cnfの拡張子が「短縮ダイヤル」に割り当てられていてMySQLの設定ファイルとしては使いづらいため、my.iniというファイル名も利用できます。
文字コードを指定する設定ファイルの例は以下の通りです。
[mysqld] # MySQLサーバー用の文字コード設定 character-set-server=utf8mb4 [client] # クライアント用の文字コード設定 default-character-set=utf8mb4 |