DWHもオープンアーキテクチャで行う時代
Greenplumの主力製品であるGreenplum Databaseはもともと、オープンソースデータベースのPostgreSQLを拡張したシステムである。主な特徴としては「大規模並列処理(MPP)」「オープンアーキテクチャ」「拡張性」の3つが挙げられる。
「科学計算で行うような大規模なデータ処理をパラレルで実行するデータベースソフトウェアがGreenplum。ここで重要なポイントはコモデティなハードウェアだけを使うという点。特殊なハードに依存するのではなく、オープンなアーキテクチャで動作する、これが最大の持ち味」と説明するのは、EMCジャパン データ・コンピューティング事業本部 テクノロジー&プロフェッショナルサービス部 部長 仲田聰氏。
現在、"ビッグデータ"という言葉がちょっとしたバズワードになっている。5年前、10年前と比べると、企業は言うにおよばず、一個人が扱うデータ量も爆発的に増大し、その傾向はますます強まる方向にある。こうした流れから必然的に、これまで大企業の専売特許のような存在だったデータウェアハウジングが、中堅中小企業の間でもにわかに注目を浴び始めるようになった。だがやはりDWHはまだ"高価"なイメージがつきまとう。
仲田氏は「Greenplumは数億円単位だったDWHのスモールスタートを可能にするソリューション。ペタバイト級のデータを扱えるまでに拡張させることもできる。タテにスケールするのではなくヨコにスケールする、スケールアウト型のアプローチを取っている」と、そのコストパフォーマンスの高さと拡張性を強調する。