GreenplumはDWHのみ、OLTPならRDBMSで
「コンピュータを高速化するにはパラレル処理が重要なポイントになる」と仲田氏は強調する。クラスタリングが難しいのは、セグメントサーバの数を増やしたとしてもサーバどうしでジョインさせなければならないため、どうしてもボトルネックが生じるからだ。その点、それぞれのセグメントサーバがピア・ツー・ピアで動くGreenplumは、極端に言えばパラレルを無限に繰り返すことができるため、大幅な高速化実現に期待がかかる。
もっとも仲田氏はGreenplumの用途について、「OLTPの処理には向かない」と断言する。「Greenplumが向いているのはソート処理やバッチ処理など。うまくパイプラインをインプリメントしてやると何十倍、何百倍とスピードを改善できる。理想はリアルタイム処理だが、そこまではまだ実現が難しく、現状ではバッチ連携が欠かせない」とする。
「OLTPはやはりRDBMSのほうが向いている。1つのシステムのなかで更新も照会もバッチ処理も、すべて詰め込むのが果たして良いことなのかどうかと聞かれれば疑問が残る。全体のバランスを見て、役割を分けていくほうが良いと感じている」とし、GreenplumはあくまでDWHに特化したソリューションとしてこれからも展開していく方針を示している。
なお、EMCジャパンでは、ソフトウェアとしての提供だけでなく、同社のハードウェアにGreenplumを搭載したアプライアンスの提供も行っている。今後は大規模分散処理のニーズがますます高まると見られることからHadoop連携を強く進めていく予定だ。
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