正しく使えばSQL Serverはもっともっと速くなる!本連載では、SQL Server開発部門の重要プロジェクト支援部隊であるSQLCATに在籍する日本マイクロソフト多田氏が、SQL Server最適化のための技を紹介していきます。
SQLCATの多田です
はじめまして、日本マイクロソフトの多田と申します、これからSQL Serverの最適化について、連載をはじめることになりました。
私はSQLCATというチームに所属しています。SQLCAT(SQL Server Customer Advisory Team) というのはSQL Serverの開発部門の中にあり、大規模や先進事例となるお客様のプロジェクトを弊社のサービスやパートナー様などと一緒に直接支援するための組織です。
SQLCATのミッションは、3つあります。
1. 大規模または先進事例となるプロジェクトを成功させること
2. その経験を通して製品に適切なフィードバックをすること
3.得られた知識をコミュニティへの貢献として活かすこと
これらの蓄積された知識はsqlcat.comなどを通じてホワイトペーパーやブログとして公開されていますので、よかったらご覧ください。

パフォーマンスとはなにか
さて、この連載のコンセプトは「SQL Serverを正しく使って、パフォーマンスを最適化しよう」というものです。
実際、私も、データベースのパフォーマンスが出ない、とかデータベースのパフォーマンスをチューニングする方法を話してくださいとかいった声をよく耳にします。
いったい、ここでいう、パフォーマンスとはなんでしょうか。また、パフォーマンスの良い状態、悪い状態とはなんでしょうか。パフォーマンスをチューニングするというのは、具体的には何をすることなのでしょうか、それは可能なのでしょうか。
ここでは、SQL Serverのデータベースエンジンのパフォーマンスをスループットと、レイテンシの観点からとらえて、それぞれを最適な状態で運用するために必要な検討事項等をできるだけ基本的なところからカバーしていきたいと思います。スループットというのは、一定時間内にどれだけ多くの処理を並列に実行できるかという観点、レイテンシというのはある処理に注目した場合に、その処理がどのぐらいの時間で実行できるかという観点です。
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- この記事の著者
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多田典史(タダヨリヒト)
日本マイクロソフト株式会社SQL Server カスタマー アドバイザリー チーム
プリンシパルプログラムマネージャーSQL Serverとの関わりは日本マイクロソフトに入社した当時のSQL Server 7.0の発売以前から。マイクロソフトコンサルティングサービスに所属していたときにはBI系のプロジェク...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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